【広州・深圳紀行】日本企業は浸透しているか? ユニクロの評判は?

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日本企業の進出がどれだけ目に付くか

広東省は日本の主要自動車メーカーであるトヨタ、日産、ホンダが進出しているばかりでなく、小売り、外食企業も進出しています。実際に街歩きをしながら、どれくらい日本企業の存在感があるか確かめていきましょう。

まず自動車。適切な写真がないので印象論になりますが、トヨタ、日産、ホンダの乗用車をかなり見かけました。街中を歩くと、日系の自動車が視界に入らないことはない、そんな印象です。また、タクシーを頻繁に利用しましたが、ここではトヨタ、ホンダ、そして韓国の起亜が多かったと思います。

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2015年の日系メーカーの自動車販売シェアは約16%(中国全土ベース)と言われますが、広州や深圳(セン)の街中ではもっと高いシェアであることを感じさせました。

イオン、セブン-イレブンからユニクロ、良品まで。日系小売業のプレゼンス

広州・深圳にはイオンが積極的に出店しており、また、一部これと関連しますが、さまざまな日系の小売業が進出しています。目にとまった企業を写真でご案内していきましょう。

まずはイオンから。

ここでは地下1階、2階にイオンが出店していました。ユニクロや良品計画の店舗も隣接しています。

平日の午後でしたが、両店ともそれなりに来店客がいました。良品計画はグローバルワンプライスを推進しており、値札は世界共通値札でした。

ちなみにグローバル企業としてはスターバックスやH&Mがありました。ZARAもあるようですが、残念ながら見過ごしてしまったようです。

街中ではコンビニもすぐに見つかります。ファミリーマートはいたるところで目にとまりました。

セブン-イレブンの店舗も多く目にしました。

ちなみに、一度空腹がてらセブン-イレブンに入りサンドイッチなど食べ物を試食してみました。結論を言えば、その昔のコンビニの味です。ローカライズできているのかはよくわかりませんが、商品力の強化には多くの”伸びしろ”が残されていると思います。

ユニクロ、現地での評判

せっかくですので、ユニクロの店舗に入りシャツを買ってみました。先ほどの良品計画もそうですが、店内のレイアウトの印象は日本とまったく変わりません。夜7時頃に店に入りましたが、20代から30代の男女がショッピングをしており、日本で見る店頭の光景と同じです。レジの列は1人待ちでした。

さて、その後筆者が現地の20代から30代の方にヒアリングをしてみると、こんな声が拾えました。

  • ユニクロは品質が高い。一方、価格に対して品質に不満が出るのがZARA。
  • ユニクロの価格は受け入れられる。
  • ユニクロの課題はファッション性の低さ。ユニクロは30代以降のファミリー層がぴったり。
  • バランスが良いのはH&Mではないか。

正直なところ、日本での評価とあまり変わらないと思いました。

香港‐深圳‐広州のファッション段階説

さて、深圳と広州を比べてみると、深圳は香港に近く公用語が飛び交い、街角の人々の服装も広州より少しあか抜けている印象です。一方、広州は広東語が飛び交い服装はより保守的な印象でした。

筆者は、広州が早晩深圳で感じるような服装の華やかさに近づいていくのではないかと想像しています。現地のベテランの駐在の方にお聞きすると、それには時間がかなりかかるかもしれないとの回答でしたが、若い人たちを中心に案外早く服装は変わっていくのではないでしょうか。

ファーストリテイリングにとっては、ユニクロブランドの現地での定着を進めると同時に、GUブランドをすばやく浸透させる好機が来ているのではないでしょうか。

 

椎名 則夫

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椎名 則夫

早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。証券運用と法人融資に携わる。
シカゴ大学MBA取得。フィデリティ投信に入社、中小型株全般、医薬品・ヘルスケア、保険、通信、インターネットの企業調査に従事。その後モルガンスタンレー証券にて株・クレジットのリスク管理業務を行う。
日本証券アナリスト協会検定会員、CFA。