株式市場の振り返り-大発会のご祝儀相場が復活、日経平均株価も2週間ぶりの年初来高値

2017年1月4日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,594円(+479円、+2.5%) 4日ぶり大幅反発
  • TOPIX 1,554.4(+35.8、+2.4%)  大幅続伸
  • 東証マザーズ総合指数 955.0(+12.4、+1.3%)  続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,851、値下がり銘柄数:121、変わらず:31
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0

東証1部の出来高は23億7,573万株、売買代金は2兆6,851億円(概算)となりました。いずれも大納会を大きく上回り、大発会としては2014年(1月6日)と同水準の大商いとなっています。

ただ、株価指数が大幅上昇となった割には、若干物足りなさもあったように思われます。

2017年の初取引は、NY市場の上昇や円安進行を受けて、日経平均株価は4日ぶりの大幅高となり、高値引けで終わりました。12月21日に付けた年初来高値を2週間ぶりに更新しています。

再び20,000円台を目指して上昇が続くのか、“ご祝儀”が剥落する5日(木)の相場動向に注目が集まります。なお、TOPIXも同様に大幅高となりましたが、こちらは年初来高値の更新には至りませんでした。

東証マザーズ総合指数は続伸するも、新興市場への資金シフトは遠く

東証マザーズの出来高は5,606万株、売買代金925億円となり、大納会を大きく上回るスタートとなりました。ただ、大型株市場に比べると活況感は乏しく、新興市場への資金シフトはまだ遠いという印象です。

総合指数も続伸となりましたが、上昇率はやや低調となりました。引き続き、早期の物色テーマ登場が待たれます。

ご祝儀相場で主力株は軒並み大幅上昇、粉飾決算報道が出た東芝などは蚊帳の外

個別銘柄では、多くの主力株が大幅上昇となる中、ダイキン工業(6367)、信越化学工業(4063)、スズキ(7269)、キーエンス(6861)、ローム(6963)などが年初来高値を更新しました。

また、ファーストリテイリング(9983)やソフトバンクグループ(9984)など、日経平均株価への寄与度が高い主力株も大幅高となっています。さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が急騰し、三井不動産(8801)など不動産株も値を上げて引けました。

一方、粉飾決算の疑いが報道された東芝(6502)が下落し、任天堂(7974)も値を下げました。また、花王(4452)など内需関連銘柄の一角も安く引けています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)は堅調に上昇しましたが、その他の医療バイオ関連銘柄は、窪田製薬ホールディングス(4596)など多くが不振に終わりました。

また、昨年の串カツ人気を牽引した串カツ田中(3547)は小幅上昇となるスタートを切っています。

 

青山 諭志