【日経平均株価】4年ぶりの大発会高値。さて、大注目の1月20日以降は?

【株式テクニカル分析】2017年1月7日

4年ぶりの大発会高値。昨年来の高値を更新

2017年の大発会となった1月4日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、昨年末より479円79銭高の19,594円16銭となりました。

思い返せば、2016年の大発会では582円下落し、以後、史上初めて年始から6営業日連続で下落しましたが、今年は一転して好スタートとなりました。大発会が上昇となるのは4年ぶりです。12月21日に付けた高値(19,592円)を一時更新しただけでなく、終値も19,000円台を回復しました。終値が19,500円を超えたのは2015年12月7日以来です。

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背景には世界のマーケットで景況感が改善していることがあります。日本市場が休場の間に米国や中国の経済指標がいくつか発表されましたが、その多くが市場予想を上回るものでした。円相場が1ドル=118円台と円安・ドル高が進んだことも、日本株が買われる結果となりました。

今年、この勢いは続くでしょうか。連邦準備制度理事会(FRB)は4日、利上げを決めた昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を発表しました。これによると、トランプ新政権で景気が上振れする可能性があると指摘しており、2017年以降の利上げベースを早めることも予想されます。

米労働省が6日に発表した2016年12月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月から15万6,000人増えました。市場予想の約18万人増にとどかなかったものの、平均時給が伸びたことなどから景気改善への期待が高まり、ダウ工業株30種平均は反発し、一時、史上初の2万ドルに37セントまで迫る19,999ドル63セントまで上昇しました。

足元ではやはり、1月20日に米大統領に就任するトランプ氏の動向が気になります。米国での雇用を増やす政策が期待される一方で、トヨタ自動車のメキシコ工場新設を批判するなど、やはり、米国第一主義の一面も見えます。同氏の発言などをきっかけに、相場が大きく動くこともあるため、注意したいところです。

大発会は大きく窓をあけて上昇。75日移動平均線が下支え

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。昨年12月の上旬から下旬にかけて、5日移動平均線に下値を支えられて上昇していく形が長く続いていました。12月最終週に5日移動平均線を大きく割り込みました。

今年のスタートを判断するポイントは25日移動平均線にサポートされるかどうかでしたが、4日には窓を大きくあけて上昇し、まさに、25日移動平均線で反発する形になりました。

5日、6日は利益確定売りなども出て若干の調整となりましたが、再び5日移動平均線にサポートされる形に戻り、力強さを感じます。

2万円超えの先は視界が広い。23,000円台も視野に入ってきた

来週の動きはどうなるでしょうか。まずはこのまま5日移動平均線にサポートされるかどうかです。形としては、週初から反発し、5日の高値(19,615円)を超えることができればさらに上を目指す動きになります。その後の上値の目安は目先で意識されやすい20,000円や、2015年12月1日の高値(20,012円)となります。

このあたりまで上昇すると、その後が多いに楽しみです。というのは、2万円を超えると、意識される上値は2015年6月24日の高値(20,952円)ぐらいしかなく、その上の視界がかなり広がっているのです。21,000円以上で節になりそうなのは、1996年6月26日の高値(22,750円)ぐらいしかありません。20年以上も前のレベルです。

トランプ新政権の動向次第という条件付きではありますが、大げさではなく、23,000円超えも視野に入ってきたと言えます。

週足のチャートの形は26週の移動平均線が52週の移動平均線を上抜けるゴールデンクロスになっています。高値圏が続いていますが、チャンスがあれば押し目を積極的に狙っていきたいところです。

下原 一晃

ニュースレター

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。