クオカードは、株主優待の定番ともいえる品です。端数まで無駄なく使い切れるプリペイドカードであることに加え、コンビニや書店など多くの店舗で利用できるので使い勝手もよいですね。

では、1月末に権利確定日を迎え、株主優待がクオカードという銘柄のうち、一番お得な銘柄はどの銘柄でしょうか。今回はあくまでも1月末権利確定分だけに照準を合わせ、総合利回りで比較してみました。

注1:総合利回り=配当利回り+優待利回り(各利回りは年間ではなく、1月権利確定分のみで計算)
注2:2017年1月12日終値ベース

1位:不二電機工業(6654)【総合利回り1.47%】

最低投資金額:142,700円

不二電機工業は、京都に本社を置く電気制御機器の専門メーカーです。同社の株主になると、1月末と7月末の年2回クオカードがもらえます。100株の保有であれば、1月末の株主がもらえるのは500円分です。

同社の場合、保有期間と保有株数に応じて、もらえるクオカードの金額がアップします。なお、2017年1月期については、期末配当16円が予定されています。

出所:不二電機工業の株主優待サイト
参考(株1):不二電機工業(6654)の株主優待はクオカード!株価の動きは?

2位:サムコ(6387)【総合利回り0.90%】

最低投資金額:110,800円

サムコは、京都に本社を置く半導体や電子部品の加工装置を製造・販売する企業です。同社は7月期決算企業ですが、株主優待は1月末の株主が対象となっています。

もらえるクオカードは株の保有期間が2年未満であれば1,000円分、2年以上なら2,000円分なので、長期保有するとかなりお得になるかもしれません。なお、2017年7月期の配当については中間期にあたる1月末は予定されていませんが、期末には20円が予定されています。

出所:サムコの株主優待情報

3位:シーアールイー(3458)【総合利回り0.33%】

最低投資金額:152,300円

シーアールイーは、物流施設をはじめとする事業系不動産の開発などを手掛ける企業です。7月期決算で、1月末にもらえるのは500円のクオカードのみとなっています。

ただし、同社の株主優待は年2回で、年間で見れば約15万円の投資でクオカード1,000円分+配当金(2017年7月期は20円を予定)ですから、総合利回りが2%近くなる可能性があります。今から仕込みを検討してもよいかもしれません。

出所:シーアールイーの株主優待情報

株主優待を手にするための注意点

株主優待生活を楽しむためには2つ重要なポイントがあります。1つは、売買手数料が安く口座を開設するのに便利なネット証券に口座を持つこと。もう1つは、株主名簿に掲載されるタイミングで株式を購入することです。

ネット証券への口座開設は無料です。複数口座を開設し、実際に使いながら自分に合ったネット証券を見つける運用上手な方も少なくありません。

>>株主優待生活におすすめの証券会社は?

また、ネット証券各社では、口座開設のためのお得なキャンペーンを随時行っています。新しく口座を開設するなら、うまく利用したいですね。

>>ネット証券会社の口座開設キャンペーン・キャッシュバックまとめ

なお、株主名簿に株主として掲載されるためには、期末(=権利確定日)の3営業日前(権利確定日も含めると4営業日前)にあたる「権利付き最終売買日」までに株を購入しておく必要があります。

権利確定日も権利付き最終売買日も営業日ベースで数え、土日・祝日は含みません。詳しくは、以下のリンク先を参考してみてください。

>>権利確定日と権利付き最終売買日の一覧表(~2017年12月末まで)

まとめ

いかがでしたか。クオカードはコンビニや書店など、さまざまなお店で使うことができるので便利ですよね。株主優待ならクオカード!というコアなファンもいるようです。配当金も合わせてもらえるお得な銘柄をぜひ探してみてください。

 

LIMO編集部