Nitendo Switchで材料出尽くし?

任天堂株(7974)が下落しています。

2017年1月13日に市場の注目を集めていた新型ゲーム機Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)が発表されましたが、2017年1月12日に25,200円で引けた株価は翌1月13日に23,750円に下落、週明けの1月16日はさらに23,200円へと続落しました。わずか2日で出来高を伴って▲8%と大きく調整しています。

任天堂株といえば2016年7月のポケモンGO相場で15,000円から30,000円越えまで急騰し、そのまま一進一退の推移をしてきたことはご承知の通りです。では、この2日間の急落も一進一退の一局面と片付けて良いでのしょうか。チャートから考えてみたいと思います。

過去2年を振り返れば現在の株価はもみ合いの水準

初めに過去2年間の同社株の推移を確認しましょう。

任天堂の過去2年間の株価推移

ご覧の通り、ポケモンGOによる急騰後、任天堂株はおおむね21,000円から29,000円のレンジで推移してきました。グラフは2017年1月13日までですが、1月16日の終値23,200円もこのレンジに入っているため、慌てることはないと思われます。

さらに2015年の夏場には20,000円から25,000円のレンジで長い間株価が推移してきました。投資家の売り買いが交錯しがちな価格帯であることから、20,000円ないし21,000円を下限として大きなレンジ内にあると言えそうです。

ポケモンGO急騰後の三角持ち合いが下抜けた!?

念のため、直近1年間の株価推移もよく見てみましょう。

任天堂の過去1年間の株価推移

2016年7月の急騰後、2016年12月の中旬まで株価は下値を切り上げつつ上値も切り下がるという、いわゆる三角持ち合いを形成してきました。

しかし、この2日間でこの切り上がってきた下値を株価が下抜けてしまいました。

このように、市場の強弱感が収れんに向かった後に急に株価が動く時は、経験則的に値幅が大きくなりがちです。しかも出来高を伴っていますので、いったん収れんした株価の見方が大きく下方修正されても不思議ではありません。

テクニカル的には株価が一気に17,000円から15,000円のレンジに下げても不思議はないチャートの形状です。

今こそ、任天堂からポジティブなニュースフローが待たれます。

 

LIMO編集部