海外リート関連投信、人気再燃【売れ筋投信解説】

積立では世界株が定番に

2017年、相場の動きが出始めた

2017年1月も中盤を迎え、世界の金融市場に動きが出てきました。

年明け当初は世界株高でしたが、2017年1月9日-1月13日の週に入るとドル安と金利低下の傾向が現れ、株式市場の足取りが急速に重たくなりました。足もとでは英国のEU離脱やトランプ氏の大統領就任など政治要因に目配りしながら決算期を迎えることになり、市場も神経質になっているようです。

そこで、今回は2017年の市場動向が出始めた2017年1月9日-13日の楽天証券とマネックス証券の週間売れ筋ランキングを参考に、個人投資家の投資スタンスを紐解いてみましょう。

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楽天証券の2017年1月9日-1月13日の週間売れ筋ランキングを見る

まず、楽天証券の全体売れ筋ランキングのトップ5を見てみましょう。

第1位:ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)

第2位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第3位:日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)

第4位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第5位:グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)

マネックス証券の2017年1月10日-1月13日の週間売れ筋ランキングを見る

次に、マネックス証券の全体売れ筋ランキングのトップ5を見てみましょう。

第1位:日経225ノーロードオープン

第2位:楽天日本株4.3倍ブル

第3位:グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)

第4位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第5位:ニッセイ日経225インデックスファンド

海外リート関連の毎月分配型投信が再人気

いかがでしょうか。

前回にご案内した時と基本的なトレンドは変わっていません。日本株インデックス関連投信と毎月分配型投信に人気が集中しています。

日本株インデックス関連では、オーソドックスな日経225連動型投信とブル型投信の人気が続いています。

根強い人気の毎月分配型においては、2つの売れ筋があります。

1つ目の売れ筋は、株式配当に着目しながら、株式オプション、通貨、通貨オプションなどを組み合わせるハイブリッド型の毎月分配型投信です。「ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月分配型)」と「日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)」が該当します。

前者は、世界の好配当株に投資し配当を受け取りながら、株価のダウンサイドリスクを取りつつ、株価上昇の一定部分を諦めるかわりにオプション料を稼ぐもので、ベースの資産を配当の良い世界の株式にしているところがポイントです。後者は日経平均のダウンサイドリスクを取りつつ、株価のアップサイドを一定程度放棄する代わりにオプション料を受け取る、さらに円を売ってブラジルレアルを買うポジションも取る、という設計です。

2つ目の売れ筋はリート型です。今回のランキングでは、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)とグローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)が楽天証券、マネックス証券双方のランキング上位に名を連ねています。

昨年秋のトランプ氏の大統領選勝利以降、米金利上昇と株高が市場のテーマでしたが、ここにきて米国の金利上昇が一服しています。リート関連の人気再燃にはこのような背景があると思われます。

投信積立は世界株が人気

以上、全体ランキングを見てきましたが、設計が複雑な投信が並んでいますので、ここで最後に楽天証券の積立売れ筋ランキングのトップ5を見ておきましょう。

第1位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第2位:世界経済インデックスファンド

第3位:ひふみプラス

第4位:ニッセイTOPIXインデックスファンド

第5位:たわらノーロード 先進国株式

全体の売れ筋ランキングとは対照的に、海外株式の低コスト投信が人気を集めていることがわかります。

長期の資産形成を目的に毎月着実に積み立てていく、そんな投資目的の方は商品構成がシンプルで費用も合理的なファンドにしっかり照準を当てています。複雑な設計の投信を購入することに抵抗を感じる方は、こちらのランキングをご参考になさってみてください。

 

椎名 則夫

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椎名 則夫

早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。証券運用と法人融資に携わる。
シカゴ大学MBA取得。フィデリティ投信に入社、中小型株全般、医薬品・ヘルスケア、保険、通信、インターネットの企業調査に従事。その後モルガンスタンレー証券にて株・クレジットのリスク管理業務を行う。
日本証券アナリスト協会検定会員、CFA。