株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶりの反落、後場は下げ渋りが目立つ

2017年2月7日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,910円(▲65円、▲0.4%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,516.1(▲4.2、▲0.3%)  3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 997.4(▲2.2、▲0.2%)  反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:562、値下がり銘柄数:1,291、変わらず:149
  • 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22

東証1部の出来高は16億9,448万株、売買代金は2兆610億円(概算)となりました。出来高は前日より減りましたが、売買代金は概ね同水準です。10日の日米首脳会談を控えて様子見スタンスが徐々に強まる一方で、値下がりの目立つ大型株には買いが入っていると考えられます。

そのような中、111円/ドル台の円高進行を受け、日経平均株価は寄り付きから安く推移し、一時は▲171円安まで下げ幅を広げました。しかし、後場に入ると買いが優勢となり、前日終値付近まで戻す場面が見られました。

最後は再び売りが優勢となりましたが、結局は小幅安で引けています。前日同様に、不安定な値動きの下で、相応に底堅かったと見ていいでしょう。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は反落、目立った物色テーマなし

東証マザーズの出来高は4,480万株、売買代金824億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は小幅増加となっています。

依然として目立った物色テーマがない中、総合指数は反落となりました。個人投資家がリスクオンに転じる時期はまだ遠いようです。

上方修正にもかかわらずトヨタが大幅下落、ソニーはまたもや年初来高値更新

個別銘柄では、決算発表が期待外れとなったトヨタ自動車(7203)が大幅下落となり、それに引きずられる形でデンソー(6902)も大きく値を下げました。さらに、そのトヨタと包括的な業務提携へ踏み切るスズキ(7269)も大幅下落となっています。

上方修正したにも関わらず売られたトヨタ株は、悪材料の出尽くし感が乏しく、様々な方面に影響を広げたと言えましょう。

また、日本電産(6594)や任天堂(7974)も冴えない値動きとなり、前日急騰した三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)も反落で引けています。

一方、ソニー(6758)が続伸して年初来高値を更新し、前日に値を飛ばしたイビデン(4062)も高値を付けました。また、値下がりが目立つ自動車株では、ホンダ(7267)が続伸となっています。

新興市場では、前日に値を飛ばしたドリコム(3793)が再び急騰して高値を更新しました。その他では、Jストリーム(4308)やオークファン(3674)が大きく値を上げて引けています。一方で、ユーザベース(3966)は冴えない値動きに終始しました。

 

青山 諭志