国際石油開発帝石(1605)は2017年3月期の第3四半期累計(2016年4-12月)決算を発表。実績は前年同期比で減収減益だが、2017年3月期の通期会社予想が上方修正され、短期的には株価に「ポジティブ」な印象だ。

決算ハイライト

第3四半期累計(2016年4-12月)決算は、売上高が前年同期比▲23%減、営業利益が同▲30%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は同▲29%減となった。

セグメント別には、販売数量でみると、前年同期比で増加したのが、日本、ユーラシア、中東・アフリカ、米州。一方、減少したのはアジア・オセアニアとなった。セグメント利益で見ると、日本のみが増益で、アジア・オセアニア、ユーラシア、中東・アフリカは同減益、米州は損失拡大。

2017年3月期通期の連結業績予想は上方修正された。売上高が8,300億円から8,780億円に、営業利益が2,830億円から3,350億円、親会社株主に帰属する当期純利益が260億円から480億円にそれぞれ上方修正されている。

上方修正の前提条件となる下期の原油価格(ブレント)は1バレル50ドルから53ドルへ、為替レートも1ドル105円から112.2円に変更となっている。

ここに注目!

投信1編集部では、同社のイクシスLNGプロジェクトの進捗とグローバルのマクロ景況感に注目している。また、同社の減益トレンドがいつ反転するか、ネット生産量などに注視をしている。

LIMO編集部