株主優待の王者、イオンの株主になるのに知っておくべき3つのポイント

【株入門者必読】お得な「オーナーズカード」の入手を狙うなら今!

イオンはお得志向の個人投資家には定番の株主優待銘柄

2月のバレンタインデーの頃になると、そろそろ小売企業の株主優待を狙う準備を始める方が多いのではないでしょうか。

2月末の株主名簿に載ることで株主優待を受けられる企業の中でも「優待王者」と言えるのがイオン(8267)で、個人投資家には大変人気があります。

たとえば、2016年2月29日の所有者別状況を見ると、株主数は法人・個人を合わせて62万1千人でした。そのうち「個人その他」は61万8千人という大多数を占め、所有株式数の割合も約35%となっています。

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同じ時点のセブン&アイ・ホールディングス(3382)を見てみましょう。全株主数は約8万2千人、うち「個人その他」は約8万人です。また、所有株式数の割合は約14%にとどまっています。

イオンがいかに個人株主に人気があるのか、その一端を見ていただけたのではないでしょうか。ちなみに、セブン&アイ・ホールディングスには株主優待制度はありません。

お得の秘密は「オーナーズカード」

イオンの株主になると配当が年2回もらえるうえ、イオングループで買い物がお得になる「オーナーズカード」が手に入り、しかも長期保有株主優待制度まで用意されています。

イオンの個人株主になるメリットについて詳しくは、ぜひこちらをご確認ください。配当は2017年2月末の株主に対して一株15円が予定されています。

この「オーナーズカード」の要点を一言でいえば、イオンなどで現金・WAON・イオンマークのカードでのクレジット払いなどを使って買い物をすると、持ち株数に応じて3%、4%,5%,7%のキャッシュバックが受けられるということです(受け取りは毎年4月、10月になります)。

毎月20日、30日の「お客さま感謝デー」の時にもこの特典が受けられます。利用限度額は半年間で100万円までです。

いかがでしょうか。近くにイオンがあるなら、考えてみる価値のある株主優待ではないでしょうか。

ポイント1 優待を受けるには2017年2月23日までに株を買い付ける

さて、この株主優待を受けるには、2017年2月23日(木)までに証券会社を通じてイオン株の買い付けを完了していなければなりません。

月末の2月28日までにずいぶん日があるように思われるかもしれませんが、株式の買い付け約定が成立してから株主名簿に載るまでに、約定した日から3営業日かかるからです。

今はイオンの株主ではないが株主優待を受けたいのであれば、2017年2月23日までには買い付けを終えておきましょう。これを逃すと、8月末まで次のチャンスはやってきません。

ちなみに、「オーナーズカード」を手にするには100株以上保有する必要があります。現在の株価は約1,700円ですので、17万円くらいの軍資金が必要になります。

ポイント2 そのまま持ち続けてもよし。翌2月24日売却しても株主優待は逃げない

さて、せっかく買ったイオンの株。持ち続けましょうか、それとも売却してもいいのでしょうか。

まず覚えておいていただきたいのは、2月23日までに株を買い付けて受け取る「オーナーズカード」の有効期限は半年だということです。したがって、その先の半年の優待を受けるためには8月末の株主名簿に名を連ねておく必要があるということです。

株を売ってまた買い戻すという作業の手間を考えると、ずっと株を持ち続けるという考え方はありです。その間、株価の変動リスクを負うことになりますが、株式売買手数料を支払う必要はなくなります。

一方、資金を寝かすのがもったいないという考え方もあるでしょう。その場合、2017年2月24日に売却の約定をしても2月末の株主名簿にはしっかり載りますので株主優待は逃げません。

ポイント3 イオンの業績には重い課題も

お得なイオンの株主優待を獲得するポイントはこの通りですが、これを機会にイオンの長期投資家になる個人の方もいらっしゃるかもしれません。そこで、少しイオンの業績をおさらいしておきましょう。

まず、2017年2月期Q3累計(3-11月期)の業績を見てみます。営業収益は対前年同期比+1%増、営業利益は同+6%増の854億円、経常利益は同+4%増の850億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は若干の赤字縮小で▲173億円でした。

この赤字の部分が気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで通期の会社予想を見ると、営業収益が同+3%増、営業利益が同+7%増の1,900億円、経常利益が同+3%増の1,850億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同+66%増の100億円となっています。

業績的には年末年始の収益が大きいため、このような収益推移を描くのがイオンの特徴です。また、イオンの事業は多角化が進んでおり、総合金融事業、ディベロッパー事業、サービス・専門店事業、ドラッグ・ファーマシー事業などが順調です。

SM(スーパーマーケット)・DS(ディスカウントストア)事業も利益を出していますが、総合小売事業(GMS)は相変わらず苦戦しています。

そして好調な事業ほど外部株主が多く、その分だけイオン本体の株主に利益が留まりにくいという特徴もあります。経常利益に対して純利益が少ないとお感じなる要因の1つがこれです。

ちなみに、2017年2月期の一株あたり当期純利益は会社予想によれば約12円です。また2016年11月末の一株当たり純資産は1,296円でした。

イオンの株価は2017年2月13日終値が1,689.5円でしたので、2017年2月期の一株あたり当期純利益の約141倍、一株当たり純資産の1.3倍です。この水準は東証1部全体と比較して高めと言えるでしょう。

これからイオンの株主になる皆様は、業績のいっそうの上昇をイオンに求めていく必要があると思われます。

 

椎名 則夫

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椎名  則夫

早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。証券運用と法人融資に携わる。
シカゴ大学MBA取得。フィデリティ投信に入社、中小型株全般、医薬品・ヘルスケア、保険、通信、インターネットの企業調査に従事。その後モルガンスタンレー証券にて株・クレジットのリスク管理業務を行う。
日本証券アナリスト協会検定会員、CFA。