株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸となるものの、ほぼ「寄り付き天井」に終わる

2017年2月13日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,459円(+80円、+0.4%) 続伸
  • TOPIX 1,554.2(+7.6、+0.5%)  続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,009.0(+5.0、+0.5%)  3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,444、値下がり銘柄数:436、変わらず:121
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6

東証1部の出来高は18億8,056万株、売買代金は2兆2,682億円(概算)となり、いずれも先週末からは減少しました。日米首脳会談が何事もなく無事通過したことで安心が生まれた一方で、欧米市場の反応を見極めたい思惑が強まったかもしれません。

そのような中、日経平均株価は続伸となりました。寄り付き直後には一時+140円高となり、19,500円台を回復する場面も見られています。ただ、その後は目先のイベント一巡による材料不足のため、利益確定売りが優勢となり、一時は+39円高まで上げ幅を縮小しました。

結局、終わってみれば、ほぼ“寄り付き天井”だったと言えます。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、終値で1,000ポイントを固める展開に

東証マザーズの出来高は6,953万株、売買代金1,183億円となり、いずれも先週末から大幅増加となりました。個人投資家の投資意欲が回復したと考えるのは時期尚早ですが、それでも、1,200億円に迫る売買代金は1月17日以来の高水準となっています。

総合指数も3日ぶりに小幅反発となり、粛々と1,000ポイントを固めに入った感があります。今後の相場動向に注目が集まるでしょう。

電子部品株に急騰相次ぐ一方で、ソフトバンクGや大塚家具が急落

個別銘柄では、京セラ(6971)、日東電工(6988)、アサヒグループホールディングス(2502)が値を上げて、いずれも年初来高値を更新しました。また、良品計画(7453)が大幅上昇となり、大幅な赤字決算見通しが観測報道された東芝(6502)も急騰して引けています。

さらに、ローム(6963)やアルプス電気(6770)など電子部品株も軒並み値を上げて引けました。電子部品株に大きな値動きの兆しが見えてきたようです。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅下落となり、取引時間中に高値を付けたファナック(6954)も値を下げました。また、赤字決算に加えて、中期計画の取り下げを発表した大塚家具(8186)が急落しています。

新興市場では、ユーザベース(3966)が値を飛ばして一時ストップ高になりましたが、その後は売りに押されたようです。それでも終値は大幅高でした。また、Gunosy(6047)が値を上げ、アスカネット(2438)は急騰して高値を付けています。

一方、グローバルウェイ(3936)が急落して年初来安値を更新したのが目立ちました。

 

青山 諭志