【明治ホールディングス】機能性ヨーグルトは業績にも”優しい効果”

通年で好調のヨーグルトが業績を牽引

体調管理の春が来た

この数日強い風が吹くようになり、先日までのピンと張りつめた空気が時折ゆるむように感じられます。梅の花も咲き始め、春の息吹が感じられるようになりました。

筆者の場合、スギ花粉アレルギーよりもヒノキ花粉アレルギーが強いため、本当につらくなるのは3月後半からなのですが、それでもこのようなほんの少しの気候の変化でなんとなくだるく感じたり、頭が重いように感じ始めました。

外出時にはマスクをしたり、外出から戻った時は屋内に入る前に服をはたいたり、手洗いうがいをしたりと、春は1年のうちでもかなり体調管理に注意を払う季節です。皆さんはどうお過ごしでしょうか。

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春先にも売れるヨーグルト

体調管理に気を使う春先、身近な対策の1つとして浸透しつつあるのがヨーグルトではないでしょうか。ヨーグルトに含まれる乳酸菌がアレルギーに対して良いという話も聞かれますが、残念ながら筆者は浅学のためその効用について正直詳しくはありません。

しかし、ヨーグルトは多くの消費者に支持され、春先にもよく売れているようです。特に機能性ヨーグルトと呼ばれる商品は大きな人気を集めています。

一昔前までは冬や春先に冷たいヨーグルトを食べるのはどうかと思いましたが、体調を整えるとなれば話は別なのでしょう。

ヨーグルトは明治ホールディングスの基幹事業

日本のヨーグルト市場を牽引していると言えるのが、明治ホールディングス(2269)でしょう。同社の発酵デイリー事業には、「明治おいしい牛乳」、「明治ブルガリアヨーグルト」といった古くからの定番品に加えて、LG21、R-1、PA-3などの戦略製品が並んでいます。

同社によれば2015年度のヨーグルト市場におけるシェアは約49%に上っており、重要な基幹事業になっています。

ヨーグルトは明治ホールディングスの業績にも効く

2016年3月期の同社の営業利益は778億円でした。このうち発酵デイリー事業で419億円を稼ぎ出しています。

少し別の角度から業績の貢献役を見てみましょう。同社の2014年3月期の全社の営業利益は365億円で、そのうち発酵デイリーが226億円稼いでいました。

つまり2016年3月期までの2年間というわずかの間に発酵デイリーの営業利益は2倍近くになったのです。しかも全社の営業利益の増加額である+413億円のうち、発酵デイリーが+193億円の増益を生んでいます。

また、発酵デイリーの利益の推移を見ても、1-3月が書き入れ時に変わりました。この背景には、R-1、PA-3などプロバイオティクスヨーグルトの大きな貢献が見逃せません。

同社の今期の業績もこれまで順調に推移しています。2017年3月期第3四半期累計(4-12月期)の実績は、売上高が対前年同期比+2%増、営業利益が同+15%増の679億円です。通期の会社計画は営業利益が同+9%増の845億円とされていますが、12月までの進捗は好調と言えるでしょう。

春本番を迎えつつある中、同社のヨーグルトがさまざまな形で消費者の支持をさらに高めていくのか大いに注目したいと思います。

椎名 則夫

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椎名 則夫

早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。証券運用と法人融資に携わる。
シカゴ大学MBA取得。フィデリティ投信に入社、中小型株全般、医薬品・ヘルスケア、保険、通信、インターネットの企業調査に従事。その後モルガンスタンレー証券にて株・クレジットのリスク管理業務を行う。
日本証券アナリスト協会検定会員、CFA。