Fintech(フィンテック)の新潮流。FIBC2017で見えてきたもの

受賞企業の製品・サービスから見えるFintechの最新動向とは

2017年3月3日、東京・丸の内でFIBC2017(Financial Innovation Business Conference、主催:電通国際情報サービス、共催:社団法人金融革新同友会 FINOVATORS)が開催された。

国内にも関わらず全て英語でプレゼン

FIBCは金融イノベーションを議論する目的で開始され、今回が6度目。FinTechスタートアップ企業のグローバル進出や金融サービスのグローバル展開の支援を進めるという意図により、全プログラムが英語で進行することも特徴的だ。

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メインプログラムはFinTech分野の製品・サービスを競うピッチコンテストであり、これはFinTechスタートアップ企業の登竜門とされる。今回は日本国内から14社、米国、英国、シンガポールなど世界各国から17社の合計31社がピッチコンテストに出場した。

受賞スタートアップの特徴とは

今回のグランプリ(国内部門)は、認可機能提供クラウドサービスを手掛ける「Authlete」が受賞した。

また、2017年からネット証券に新規参入することで話題となった「FOLIO(フォリオ)」は、オーディエンス賞とQUICK賞をダブル受賞。フォリオは今後、国内の個人投資家向けに様々な投資テーマをポートフォリオで購入することができるサービスを開始する。

さらに、海外部門のグランプリは、アプリやWebサイトから株取引するためのAPIを提供する米国の「TRADEIT」が受賞した。

国内および海外部門の参加企業を見ると、一口にFinTechといっても様々な領域があることが分かる。ただ、今回の受賞企業を見ると決済、送金、セキュリティといったカテゴリは引き続き注目を浴びていることが見てとれる。

その一方、TRADEITやフォリオのように個人の資産運用や資産形成を証券投資の側面からサポートするスタートアップが目立ったのは、過去のFIBCと異なる点ではないだろうか。

実際、フォリオのネット証券新規参入も日本では10年ぶりのことだ。彼らの展開は今後さらに注目を集めるだろう。

受賞企業 ※社名から各社サイトにジャンプします。

【国内部門】

【海外部門】

 

これら受賞企業のサービスは、総じて現在の日本企業にはない新しいビジネスモデルから成り立っていると言える。また、日本国内における投資の活性化を促す製品・サービスであるかどうかという点も評価の対象となったようだ。

金融という分野から新たな旋風が巻き起こるのか。その動向から引き続き目が離せない。

>> 参考:FIBC ※外部サイトにジャンプします

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