完全民営化された桜前線予想、お花見に重要な満開日は?

ウェザーニュースの株価と桜前線に関係はあるのか

桜の開花予想が気になるこの季節

3月も中盤に差しかかる頃になると、桜(ソメイヨシノ)の開花予想が気になる方も多いのではないでしょうか。実は、桜にも多くの種類があり、河津桜(カワヅザクラ)や寒緋桜(カンヒザクラ)など一部は、既に開花している地域もあるようです。

しかし、注目度が高いのはやはりソメイヨシノです。3月下旬頃から毎日のように報じられる桜開花のニュースは、全てソメイヨシノが対象となっています。以下では特に断り書きがない限り、「桜=ソメイヨシノ」と見ていきましょう。

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桜の花の寿命は短いが、お花見はグローバル化へ?

桜の寿命(開花から散るまでの期間)は、最長2週間と言われています。このうち、開花から満開になるまでが約1週間くらいですから、本当の見頃となる期間は3~4日間と見ることもできます。いずれにせよ、非常に短期間であることは確かです。

ここ数年、この桜の見頃を目的とした訪日外国人観光客が大幅増加となっているようで、お花見の場所に外国人グループが大勢いることは珍しくありません。日本の「お花見」という文化も、着実にグローバル化しているようです。今年も大勢の外国人観光客が来るのでしょうか。

2017年の開花予想~東京は3月25日、全国で2番目に早い

さて、気になる今年2017年の開花予想はどうでしょうか。ウェザーニューズの最新予想(3月9日発表)によると、東京の開花予想日は3月25日となっており、これは福岡の3月24日に次いで全国で2番目に早い開花です(注:奄美・沖縄を除く)。

ひと昔前は、高知(今年の予想は3月26日)や宮崎(同3月30日)の方が早かった印象がありますが、年々変化してきているようです。

ちなみに、一番遅い開花予想は釧路(北海道)の5月15日となっています。既に1月14日に開花して散り終えた那覇(沖縄)と4カ月以上の開きがあるわけで、日本が南北に長いことを物語っていると言えましょう。

東京の開花日が徐々に早まっていることは確か

東京の開花日に話を戻します。今年の予想である3月25日は平年と比べてどうなのでしょうか。現行で言う平年(1981~2010年の30年間)の平均は3月26日ですから、若干早い程度です。

昨年(2016年)の開花3月21日がかなり早かった印象が強いかもしれませんが、そのさらに3年前の2013年の開花は3月16日であり、これは過去最早の記録して残っています。

なお、旧平年(1971~2000年の30年間)の平均は3月28日でしたから、開花日は徐々に早くなっているものの、極端なものではないと言えます。ちなみに、過去最遅の開花は1984年の4月11日でした。

お花見で重要なのは開花日より満開日

さて、春の訪れを感じるのは「開花日」ですが、もう一つの目的である“お花見”にとって重要なのは「満開日」です。前述したように、開花から約1週間強で満開となるようで、今年の東京の満開予想日は4月3日となっています。

この満開予想は、現時点では福岡と横浜の4月5日を上回る全国最早ですが、ほぼ平年並みです。ちなみに、過去最早の満開日は2002年の3月21日、過去最遅は1984年の4月17日でした。

なお、開花日から満開日までの期間は、北に行けば行くほど短くなる傾向があります。たとえば、前述の釧路は満開予想日が5月18日であり、開花からわずか3日しかありません。

桜前線の予想は“完全民営化”時代に!

最後に、こうした桜の開花および満開予想ですが、気象庁は2009年で開花の予想作業を終了しました。2010年からは「気象の応用情報の業務は民間事業者に任せる」との理由で行っていません(注:桜の開花状況報告は継続中)。

昔、小泉純一郎首相(当時)が、「民間にできることは民間に」というスローガンを掲げて構造改革を実行しましたが、その一環なのでしょうか。

現在は民間業者5~6社が行っているようですが、最もなじみ深いのが上場企業でもあるウェザーニューズ(4825)です。2010年以降、そのウェザーニューズの株価は、3月と4月は少なくともどちらか一方は陽線(その月の始値より終値の方が高い)となっています。

桜前線の訪れとともに株価も活気づくと見るのは偏見かもしれませんが、今年も注目したい動きです。

ウェザーニューズの過去10年間の株価推移

投信1編集部

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