【話題の小型株】着実な利益成長がイメージできるUMCエレクトロニクス

搬送ロボットも内製化するEMS企業の特徴とは?

この記事の読みどころ

  • ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)は、2016年3月に東証1部に上場した電子機器の受託製造・開発を行うEMS(エレクトロニクスマニュファクチュアリングサービス)企業です。
  • 同社の注目すべき特色は、車載(エンジン回り電装系等)や産業(ドローン等)向けのウエイトが高く、難易度が高い「自動車重要保安部品」の受注にも成功していることなどです。
  • 短期的には2017年3月期会社予想の達成確度、中長期的には現在の約7倍の売上高7,000億円を目標とするビジョン達成に向けての取り組みなどを注視したいと考えます。
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「心ある物づくり」を企業理念に掲げ、技術力や提案力に優れたEMSを目指す

1968年に創業したユー・エム・シー・エレクトロニクスは、2000年代初頭に中国に進出し現地の日系企業などからの受注を拡大したことをきっかけに、グローバルなEMS企業へ転換しました。

現在は中国を最大の生産拠点としながら、ベトナム、タイ、日本に生産工場を展開。2017年年末からはメキシコでも新工場が操業を開始する予定です。類似比較対象企業はシークス(7613)、米プレクサス(米ナスダック上場、PLXS)などになります。

同社の注目すべき特色をまとめると、以下の4点だと考えられます。

第1は、車載(エンジン回り電装系など)や産業(ドローンなど)向けのウエイトが高く、コンシューマや情報通信関連が低いことです。

具体的には、2017年3月期第3四半期累計(4-12月期)の分野別売上高構成比は、車載機器が38%(前年同期30%)、産業機器が24%(同23%)、OA機器が19%(同24%)、コンシューマが8%(同12%)、情報通信機器が7%(同8%)となっています。

第2は、企業理念に基づき、生産管理の難易度が高い「自動車重要保安部品」(走る、曲がる、止まるに関連する電装部品)の受注にも成功していることです。

ちなみに、同社の企業理念は「心ある物づくり→2.5運動(第2次産業・製造業と第3次産業・サービス業の両方を提供するという運動方針)の精神のもとに顧客サービスに徹し、高い技術力と競争力をもって、世界のお客様から選ばれるS-EMS企業を目指します」とあり、技術力や提案力に優れたEMSを目指すとされています。

第3は、工場現場での改善活動が活発であり、それにより労務費や経費削減が着実に進展していることです。実際に同社の国内工場を見学すると、搬送ロボット、自動ねじ締め機、AOI(基板外観検査装置)など、同社のロゴが付いた(つまり同社が自作した)様々な省人化のための生産設備を多数見ることができます。

会社側によると、専門メーカーから購入するよりも安価に、かつ高いパフォーマンスが得られるとのことであり、将来は外販も検討しているとのことです。

第4は、「スマートファクトリー化」に対する取り組みが世界中の生産工場で進められていることです。具体的には、同社ではドイツのSAP社のシステムを活用することでMES(Manufacturing Execution System)にも取り組み、素早く正確なトレーサビリティの確立、製造活動の見える化の推進と問題発生時の迅速な対応、生産歩留りなどの改善に取り組んでいます。

また、直近では基板設計に含まれるアートワーク機能(ノイズ対策、基板のパターン設計)までを取り込み、上流工程(設計)から下流工程(生産)までを一気通貫で取り込める体制構築を目指しています。

今後の注目点は、短期的には2017年3月期会社予想の達成確度、中長期的には現在の約7倍の売上高7,000億円を目標とするビジョン達成に向けての取り組みなどです。また、現場での地道な改善活動とともに、電機業界のベテランとの意見交換を続けている点にも期待が持てると言えるでしょう。

本稿は「個人投資家のための金融経済メディアLongine(ロンジン)」の記事のダイジェスト版です。全文は以下からどうぞ(有料記事)。
>>ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)は搬送ロボットも内製化するEMS企業

 

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