2017年に入り堅調に推移するソニーの株価

2017年に入りソニー(6758)の株価が堅調に推移しています。月足チャートでは既に上昇トレンド入り状態ですが、節目の4,000円を超えて上昇するかどうかが最大のポイントとなります。今回はチャートをもとにソニーの株価がどのような状態にあるのかを考察します。

ソニーの株価は2016年2月に底打ちし、その後2017年に入っても好調が続いています。2017年1月に3,305円だった株価は3月末時点で3,766円。急激な動きとは言えませんが、徐々に下値を切り上げつつ上昇中です。

2012年11月まで下がり続けたソニー株

過去10年間の月足チャートを見ると、2007年以降2012年まで下落しているソニー株の姿が浮かび上がります。

それまで下値を切り下げながら下落していたソニー株は、2012年の終盤に底打ちし、11月に安値772円を付けた後、上昇に向けた歩みをスタートしています。

ソニーの過去10年間の株価推移

理想的なソニーの上昇パターン

2012年11月の底値772円の後、ソニー株は右肩上がりとなりました。その過程で、株価は一貫して安値を切り上げつつ上昇しています。

株価が上昇トレンドにある際は、「安値の切り上げ+高値の切り上げ」を1セットとして、階段状の上昇が理想的な姿となります(下落の場合は逆パターン)。

その観点からソニーは2012年11月以降、チャート的には理想的なパターンで株価上昇を果たしており、既に上昇トレンド入りしていると言えます。

3,600円付近および4,000円付近が節目株価

ソニーの株価は3,600円付近および4,000円付近が節目と見ることができます。

2009年から2010年、約1年間の下落トレンドの中で上昇を見せた時期がありますが、その際の高値が2010年3月の3,645円。この時は、3,645円を天井に再び下落に向かっています。

4,000円付近は、2012年11月からの上昇が2015年5月に高値を付けた後に下落していますが、その際の高値が3,970円となっています。

現在は、下落途中に付けた2010年3月の押し目の3,645円付近に株価が位置しています。

ここから先、2015年5月に付けた3,970円を目指して再度上昇を開始し、さらに3,970円を超えての上昇となるのか、いったん直近の安値である2016年2月の2,199円を目指す値動きとなるのか、重要な地点に位置していると考えられます。

まとめ:現在の値位置での値動きに要注目

月足ベースの大きな枠組みではソニー株は上昇トレンド入りしている状態です。そんな中、現在の株価の位置は、さらなる上昇となるのか、いったん戻しを入れるのかの分岐点に位置していると考えらえます。

投資家としては4,000円を超えて株価の新しいステージ入りを期待したいところですが、こればかりは相場次第です。今後のソニーの株価がどちらの方向に行くのか、注目していきたいと思います。

LIMO編集部