株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、模様眺め感がいっそう強まる

2017年4月11日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,747円(▲50円、▲0.3%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,495.1(▲4.5、▲0.3%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,013.7(▲16.6、▲1.6%) 3日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:504、値下がり銘柄数:1,384、変わらず:124
  • 値上がり業種数10、値下がり業種数:23
  • 年初来高値更新銘柄数:22、年初来安値更新銘柄数:135

東証1部の出来高は16億9,117万株、売買代金は1兆8,634億円(概算)となり、いずれも前日より減少となりました。北朝鮮問題を始めとする地政学リスクの高まりなどにより、模様眺めの動きが強まったようです。売買の材料が乏しい中、売買代金は連日で2兆円割れとなりました。

日経平均株価は円高進行等もあり、終日マイナス圏で推移しました。前場の半ばには一時▲30円安まで押し戻しましたが、逆に後場は一時▲136円安まで売られる場面がありました。大引けにかけて買いが優勢となりましたが、結局は3日ぶりの反落で引けています。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は連日の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は8,979万株、売買代金912億円となりました。出来高は前日より小幅増加となりましたが、逆に売買代金は減少しています。大型株市場同様に個人投資家の模様眺めスタンスが強まった結果、売買代金は連日の1,000億円割れとなりました。

なお、総合指数も大幅下落となり、1,000ポイントの大台割れが近付きつつあります。

ハイテク株がほぼ全面安、三菱電機やニコンが年初来安値更新

個別銘柄では、ファナック(6954)や東京エレクトロン(8035)が大幅下落となり、軟調に推移したエーザイ(4523)は年初来安値を更新しました。

また、ハイテク株はほぼ全面安でした。三菱電機(6503)、ニコン(7731)などが安値更新となり、決算発表が注目された東芝(6502)も大きく値を下げています。

さらに、東証2部のシャープ(6753)は一時▲13%超となる連日の暴落となり、終値でも約▲10%安で引けました。

一方、三井不動産(8801)など不動産株が大幅上昇となり、円高進行にもかかわらずSUBARU(7270)も大きく値を上げました。

また、ドンキホーテホールディングス(7532)やジンズ(3046)など小売株の一角が急騰しましたが、5日連続で高値更新となっていたニトリホールディングス(9843)は冴えない値動きで引けています。

新興市場では、前日に謎の爆騰となったユーザベース(3966)が高値更新後に大幅反落となり、グレイステクノロジー(6541)やインターネットインフィニティー(6545)など直近IPO銘柄は軒並み急落となりました。

なお、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)は安値更新後にやや買い戻されましたが、小幅安で引けています。

青山 諭志