株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、後場は急速に切り返す場面も

2017年4月13日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,426円(▲125円、▲0.7%) 3日続落
  • TOPIX 1,468.3(▲11.2、▲0.8%)  3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 992.5(+13.7、+1.4%)  3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:543、値下がり銘柄数:1,374、変わらず:98
  • 値上がり業種数3、値下がり業種数:30
  • 年初来高値更新銘柄数:23、年初来安値更新銘柄数:619

東証1部の出来高は19億5,868万株、売買代金は2兆2,590億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。北朝鮮問題を始めとする地政学リスクの高まりなどにより、依然として模様眺めの動きは強いようですが、下値を拾う動きも続いているようです。売買代金は連日で2兆円超となり、閑散相場から徐々に脱しつつあります。

このような中、日経平均株価は108円/ドル台となる円高進行を背景に寄り付きから大幅安となり、前場の半ばには一時▲247円安(年初来安値を更新)まで下落する場面がありました。ただ、後場の半ば過ぎからは下げ幅を急速に縮小し、終盤には▲97円安まで切り返します。

最後はやや息切れとなる3日続落となりましたが、前場に漂った暗いムードを断ち切っての大引けとなりました。なお、TOPIXも同じような値動きとなり、年初来安値を付けています。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、新規IPOの人気一巡で盛り上がらず

東証マザーズの出来高は8,302万株、売買代金965億円となり、いずれも前日から減少しました。前日に投げ売りが多く出た反動と見られます。

また、総合指数も3日ぶりの反発となりましたが、これも前日の急落の反動と見ていいでしょう。新規IPO人気が一巡したため、新興市場の盛り上がりには、目新しい物色テーマの登場が待たれます。

決算発表後で明暗分かれる小売株、イオンとローソンは急落、良品計画は高値更新

個別銘柄では、主力大型株は軒並み▲1%前後の下落となり、その中でもファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)、日東電工(6988)、武田薬品工業(4502)などが大きく値を下げました。

また、決算発表後の小売株が急落する傾向が強く、ローソン(2651)とイオン(8267)がいずれも急落となっています。ただ、同じ決算発表後の小売株でも、好決算だった良品計画(7453)は一時急伸して年初来高値を更新しました。

なお、主力大型株では、信越化学工業(4063)やホンダ(7267)が逆行高となり、関西電力(9503)など電力株にも上昇が目立っています。

新興市場は、サイバーステップ(3810)が値を飛ばして連日のストップ高となり、グレイステクノロジー(6541)やレノバ(9519)も急騰しました。また、そーせいグループ(4565)が久々に大幅上昇となり、他の医療バイオ関連銘柄も値を上げています。

なお、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)は続落で安値更新となりました。

青山 諭志