サトーココノカドーへ行ってみた〜イトーヨーカドー春日部店に見る「個店主義」

GMS復活の糸口は「シャレ」の力!?

祝!クレヨンしんちゃん25周年

東武鉄道がクレヨンしんちゃんのラッピングトレインを運行していることはずっと気になっていました。特に2016年11月以降、従来からあった黄色に加えて青、赤、オレンジ、緑の5編成まで増えているので、東京メトロ半蔵門線や東急田園都市線などで目にされた方も多いのではないでしょうか。

ずっと気になっていたこの列車、実は『クレヨンしんちゃん25周年記念企画 オラのマチ春日部にくれば~』の一環です。しかもキャンペーンがフィナーレに向かうと知りましたので、せっかくの機会です。春日部に出かけてみました。

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サト―ココノカドー春日部店!?

うわさでは聞いていたのですが、東武鉄道春日部駅のホームに立つと、本当に「サト―ココノカドー」のリアルな看板が見えてきます。さっそく下車して同店に向かいました。

こんな看板もあります。

確かに「サト―ココノカドー」です。ここはイトーヨーカドー春日部店ですが、この企画のために屋上の看板を替えて対応するという熱の入れようです。真面目に「シャレ」に取り組んでいて、なんだかほほえましくなります。

ちなみに、この店舗は地下1階(食品)、地上5階のきわめてオーソドックスなイトーヨーカドーらしい作りです。筆者も近所にイトーヨーカドーのある郊外で育ちましたので、店舗に入るととても懐かしい感じになりました。

店員のみなさんはサト―ココノカドーと記されたサンバイザーをかぶり、(あたりまえですが)まじめ仕事に取り組んでいます。店内は、訪れた日が日曜日ということもあって多くの買い物客が来ていました。

クレヨンしんちゃんの限定グッズも扱われています。催事場コーナーでは限定ネクタイの予約が行われ、飛ぶように売れていきます。筆者も黄色のネクタイを注文しました。

この後、衣料品や生活雑貨などの買い物をして店を後にしました。週末の半日を手軽に楽しむにはうってつけといえます。なかなか縁のない春日部に出かける機会ができて良かったと思いました。もう1週間後であれば、有名な「藤の牛島」も見れたと思うと少し残念ですが、来週もう一度春日部に出かければ済むので今回は良しとしましょう。

”シャレっ気”がGMS改革のカギに?

セブン&アイ・ホールディングス(3382)はコンビニ事業が堅調ですが、イトーヨーカ堂事業や百貨店事業などでは十分な収益が出ているとはえいえず、苦戦が続きます。

イトーヨーカ堂改革については、食品を強化して集客をしつつ、非食品はテナントの活用も含め自前主義にはこだわらないというのが基本的な戦略になります。大型複合商業施設であるアリオ業態と、食品専業である食品館を増やしていくというのはこの文脈で理解できます。しかし問題は春日部店のような従来型の店舗です。

数年前、従来の本部主導から「個店主義」で店長の裁量を増やして収益強化を進めようと舵を切りました。この動きは、ドンキホーテホールディングスのように、初めからそのつもりで入った社員が運営するなら問題ありません。しかし、長年本部主導のカルチャーのなかにいたイトーヨーカ堂の社員には戸惑いが出たのではないかと想像します。

今回の春日部店のように、個店単位でシャレっけのあるイベントに取り組んで、従来商圏だけではなく広域から集客をする試みは面白いと思いました。従来商圏の深堀りとは異なる、個店主義の新しい解釈になるかもしれません。これがGMS改革の一つの切り口になれば面白いと思います。

埼玉県は「アニメ立県」ともいえるほど、ご当地アニメがたくさんあり、これを観光資源にする試みが進められています。地域振興と小売業の振興をうまく結びつける試みが今後も出てくることに期待します。

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最後になりますが、いまから「クレヨンしんちゃん30周年」イベントが待ち遠しくなっています。

投信1編集部

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。