株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸するも、前場の高値を消す弱い動き

2017年4月18日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,418円(+63円、+0.4%) 続伸
  • TOPIX 1,471.5(+5.8、+0.4%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,002.9(+11.2、+1.1%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,494、値下がり銘柄数:415、変わらず:106
  • 値上がり業種数28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:21

東証1部の出来高は15億7,522万株、売買代金は1兆7,744億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。しかし、売買代金が今年最低水準だった前日より若干増えたに過ぎず、依然として厳しい閑散相場と言えます。本格的な売り買いが出始めるのはいつになるのでしょうか。

日経平均株価は、NY市場の大幅上昇や円高一服などを好感して、寄り付きから高く推移しました。その直後には一時+192円高となりましたが、そこから一本調子で上げ幅を縮小します。後場の開始直後には+7円高まで下落し、マイナス転換が目前となりましたが、その後はやや盛り返して何とか続伸で引けました。

寄り付き直後の大幅高は一体何だったのか?という1日だったと言えましょう。なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は続伸、終値で5日ぶりに大台回復

東証マザーズの出来高は9,936万株、売買代金1,129億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。大型株市場の薄商いが続く中、個人投資家の資金が新興市場へ少しずつ戻っている印象があります。

なお、総合指数は続伸となり、終値では5日ぶりに1,000ポイントの大台回復となりました。ただ、新規IPO人気は一巡しているため、新興市場の盛り上がりには目新しい物色テーマの登場が必要です。

ソフトバンクGが大幅反発、MUFGなど金融株も堅調に推移

個別銘柄では、前日に大幅安だったソフトバンクグループ(9984)が大幅反発となりました。

また、円高進行が一服したことから、マツダ(7261)やSUBARU(7270)など為替感応度の高い自動車株も大きく値を上げ、パナソニック(6752)や日立製作所(6501)など大型電機株も上昇しています。

さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も堅調に推移しました。一方、コマツ(6301)が下落し、キーエンス(6861)も値を下げました。また、住友不動産(8830)など不動産株の一角が下落し、ライオン(4912)など内需関連銘柄にも下げが目立っています。

新興市場は、メディア工房(3815)が値を飛ばしてストップ高となり、グレイステクノロジー(6541)も値を飛ばして引けました。また、キャリア(6198)やグローバルウェイ(3936)などが急騰し、前日に暴落したGunosy(6047)も大幅反発しています。

一方、サイバーステップ(3810)が▲10%超安となる暴落となり、力の源ホールディングス(3561)も下落して引けました。

青山 諭志