株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、一方でTOPIXはわずかに下落

2017年4月19日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,432円(+13円、+0.1%) 3日続伸
  • TOPIX 1,471.4(▲0.1、▲0.01%) わずかながら3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,009.5(+6.5、+0.7%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,043、値下がり銘柄数:820、変わらず:152
  • 値上がり業種数17、値下がり業種数:16
  • 年初来高値更新銘柄数:40、年初来安値更新銘柄数:72

東証1部の出来高は19億5,291万株、売買代金は2兆3,172億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。商いが回復する目立ったニュースはなかったと見られますが、主力銘柄に対して下値を拾う動きが広まったようです。

そのような中、日経平均株価は前日比▲91円安で寄り付いた後は、下げ幅を徐々に縮小する動きとなりました。後場の終盤には一時+49円高まで買われる場面が見られましたが、最後はやや失速して引けています。

これで3日続伸となりましたが、この3日間における上げ幅は僅か+97円に止まっており、株価上昇が続いているという印象は薄いと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、大引けに掛けて売り込まれた結果、わずかながら下落して引けました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は久々の大商いに

東証マザーズの出来高は1億3,296万株、売買代金1,363億円となり、いずれも前日より大幅な増加でした。新規IPO人気は一巡していますが、大型株市場同様に、主力銘柄や直近IPO銘柄の下値を拾う動きが強まったと見られます。

売買代金は1,400億円に迫る商いとなり、総合指数も3日続伸となりました。この強い動きが持続的なものであるかどうか、今後の動向が注目されましょう。

ビックカメラが急騰、東芝など電機セクターの低位株も上昇目立つ

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)とファナック(6954)が大きく値を上げ、武田薬品工業(4502)も大幅上昇となりました。

また、小売株の一角が堅調に推移し、秋葉原進出が報道されたビックカメラ(3048)が急騰し、ケーズホールディングス(8282)やドンキホーテホールディングス(7532)が大幅高で引けています。

ハイテク株では低位株に上昇が目立ち、東芝(6502)やOKI(6703)などに加え、2部のシャープ(6753)の急騰も目を引きました。

一方、日東電工(6988)とホンダ(7267)が大幅下落となり、いずれも年初来安値を更新しました。自動車株では、トヨタ自動車(7203)も大きく値を下げています。

また、三菱地所(8802)や大和証券グループ本社(8601)が冴えない値動きとなり、ヤマトホールディングス(9064)は急落となりました。

新興市場では、Aiming(3911)が+10%超高となる急騰となり、ブランジスタ(6176)やアカツキ(3932)も大幅高となりました。一方、UMNファーマ(4585)が急落し、Gunosy(6047)は大幅反落で引けています。

青山 諭志