【NYダウ】トランプ税制改革案の公表を前に下げ止まり。個別銘柄は明暗分かれる

【米株】上げた株・下げた株:2017年4月17日-21日

NYダウは+1%上昇、輸送株は+3%上昇

2017年4月21日のNYダウ工業株30種平均(以下NYダウ)は、前週末比+1%上昇で週を終えました。また、NYダウ輸送株20種平均は+3%上昇で、前週の下落を取り戻しました。

NYダウの反発は地政学リスクやフランス大統領選といった外部環境の不透明要因が残る中で、トランプ政権の税制改革案が4月26日に公表される見通しとなったことが大きいと思います。市場の不安が増幅しかねないなか、ムニューシン米財務長官が絶妙の口先介入をしたことが市場に安堵感をもたらしたと言えるでしょう。

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上昇率トップはアメリカン・エキスプレス

NYダウ30銘柄のなかで、前週末比上昇率のトップ5社は次の通りです。

アメリカン・エキスプレス(AXP)+5%
ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)+4%
インテル(INTC)+3%
ホーム・デポ(HD)+3%
ボーイング(BA)+3%

下落率トップはIBM

次に前週末比下落率のトップ5社は次の通りです。

IBM(IBM)▲5%
ゴールドマン・サックス(GS)▲3%
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)▲3%
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)▲3%
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)▲2%

決算シーズン本格化、明暗激しく

米国では決算が本格化しましたが市場の反応はかなり大きいという印象です。

上昇率トップのアメリカン・エクスプレスは、決算がコンセンサスを上回ったことが好感されました。

一方、下落率トップ4はいずれも決算が嫌気されました。IBMは減収基調が変わらないこと、ゴールドマン・サックスは得意のトレーディング収益が同業他社比で見劣りしたこと、ベライゾン・コミュニケーションズは価格競争の影響でモバイル加入者が純減になったこと、ジョンソン&ジョンソンは売上高が市場の期待に届かなかったことが主因です。

注目はやはりアップル株

前回ゴールドマン・サックスの株価が気になると述べましたが、決算発表後には26週移動平均を下抜けました。金融規制緩和など、トランプ政権の経済政策から恩恵を受けるとの期待が再燃するか注目したいところです。

4月24日-29日の週は米国の決算が佳境に入ります。月並みですが、注目は4月25日に予定されるアップル(AAPL)の決算です。同社株は年初から+23%上昇し、NYダウ30銘柄のなかで最大の上昇率を示してきました。サプライチェーンも広く、波及効果の大きい銘柄ですので目が離せないでしょう。

アップルの過去10年間の株価推移

椎名 則夫

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椎名 則夫

早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。証券運用と法人融資に携わる。
シカゴ大学MBA取得。フィデリティ投信に入社、中小型株全般、医薬品・ヘルスケア、保険、通信、インターネットの企業調査に従事。その後モルガンスタンレー証券にて株・クレジットのリスク管理業務を行う。
日本証券アナリスト協会検定会員、CFA。