サイゼリヤ株、新高値を更新中

筆者も昼食や夕食で困った時にお世話になっているサイゼリヤ(7581)の株価が堅調です。2015年の高値水準である3,000円を超え、年初来高値を更新しています。

初めに過去5年の株価推移をご覧ください。ここにきて急に3,000円の壁を上抜けていることがわかります。

サイゼリヤの過去5年間の株価推移

きっかけは好業績発表

このきっかけは、2017年4月12日に発表された2017年8月期第2四半期(9-2月期)累計決算です。

売上高は対前年同期比微減となりましたが、経常利益は同+49%増の50億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同+60%増の32億円になりました。結果、サイゼリヤが開示していた会社予想から、売上高と利益の両面でしっかり上振れた数値になりました。たとえば、経常利益の実績は会社予想に対して13億円の上振れです。

さらに、サイゼリヤは通期の業績予想も上方修正しました。売上高は従来比+15億円増の1,472億円、経常利益は同+20億円の115億円などとされています。第3四半期以降も増益基調が続くという見通しが出され、株式市場はこれを好感しています。

国内の原価ダウンと中国の税制変更の影響がプラスに

業績好調の背景には、国内の店舗が着実に売上高を出していること、円高による原材料価格の低下メリットが出たこと、中国の店舗で増益になったことが寄与しています。

2017年2月末現在、サイゼリヤは上海に126店舗、広州に115店舗、北京に59店舗を有し、海外店舗は合計357店舗となっています。国内店舗数は1,034店舗ですので、その3分の1に相当する海外店舗を運営していることになります。

2010年8月期の経常利益を超えるか?

サイゼリヤの経常利益は2010年8月期の140億円が過去最高です。今期の新しい会社計画は115億円ですが、2014年8月期には59億円まで経常利益が落ち込みましたので、ずいぶん挽回したと言えます。為替動向は気になりますが、国内事業を盤石にし、海外で利益を伸ばすことができれば結果に期待が持てるでしょう。

筆者もゴールデンウィークは遠出の予定がありません。サイゼリヤでお手頃に過ごしたいと思います。

LIMO編集部