大学4年間でやっておかないと絶対に後悔する9つのテーマ(2017年春版)

2017年のゴールデンウィークもあっという間に過ぎてしまいました。4月に大学に入学した人もそろそろ学校に慣れてきたころでしょうか。サークルや部活動、アルバイトに忙しい人も多いはずです。

ただ、気を付けておかなくてはならないのが、大学生活の4年は本当にあっという間だということです。これは多くの社会人の方も実感していることでしょう。大学生になると、高校生の時と比べて自ら計画して自由に使える時間が増えます。自分次第で有意義に過ごすことも、また無為に過ごすこともできます。

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今回は大学生の時に何をしておけばその後の人生の満足感が高まるのかについてまとめてみました。

1.授業にしっかり出席して専門知識を身につける

「今まで受験勉強に明け暮れてせっかく入学したのに、また勉強しなければならないのか」と思う新入生も多いかもしれません。ただ、考えてみれば大学の4年間は社会に出る前に専門知識を身につけるのには十分な時間です。

専門知識を深める場であるゼミは、概ね大学3、4年生が中心になると思います。ただ、その期間には就職活動が大きな比率を占めてしまいます。しっかり勉強する時間を確保しにくいのが現実です。その結果として、エントリーシートにゼミの活動や研究内容を十分に踏み込んで記入できないということになりかねません。そうしたことを考えれば、1、2年生の時にどれくらい専門知識を身につけられるかでその後の展開が変わってくるかもしれません。

「大学1,2年は専門性を深堀りするよりも一般教養、リベラルアーツを勉強すべきだ」という指摘もあるでしょう。確かに、リベラルアーツはその後の人生の深みを増すために有意義だと言えます。現在の世界史や地理ブームは、社会に出た大人がリベラルアーツを欲している現象なのかもしれません。就活の面接時にも、そうしたネタで面接官と話が合うのであれば印象が良いのではないでしょうか。

話がそれましたが、大学生の間はぜいたくを言えば両方、つまり専門性と教養の広さを共に狙うということでしょうか。ただし、時間は有限ですので、どの領域を攻めるのかという選択が必要となってくるでしょう。これは、自分の興味や将来の職業のイメージをとらえつつ決めていくということになります。

とはいえ、入学していきなり専門知識と言われても困る学生も多いでしょう。多くの大学生は、卒業後に「新卒として企業に就職する」という選択肢がほとんどでしょうから、経済や会計、会社とは何か、またそうした企業を取り巻く産業や経営環境といったことから無縁ではいられないでしょう。これは文系、理系を問わず同じです。将来は企業で働くという前提に立つのであれば、経済関連ニュースを手掛かりに専門性を深めるのも悪くないかもしれません。

こう言うと、「いまさら新聞で経済ニュースを読むのか」という声もありそうですが、残念ながら企業に関する1次情報は新聞が圧倒的に多いです。テレビでも新聞主導の報道がされていますし、ネットメディアでも新聞がソースとされることは多いですので、やはり新聞などをきちんと読み込むことから始めてみてはどうでしょうか。

ただ、携帯料金などにお金がかかり、新聞の費用を捻出する余裕はないということもあるでしょう。そのような場合には、ネット証券に口座を開設するとお得に投資情報などのニュースを読むことができます。そうした手段も活用してみてください。

参考:「日経新聞が無料で読み放題? ネット証券のお得な活用法」-投信1

2.資格を取る

4年もあれば、難関とされる資格に挑戦する時間も十分にあると言えます。弁護士、会計士、税理士など、専門知識を頭に叩き込む時間が必要な資格に挑戦するのには絶好の機会と言えます。社会人になってこうした難関資格に挑戦し、合格する猛者もいますが、勉強時間を捻出するのには苦労するものです。こうした分野を目指すのであれば、大学生の時に挑戦するのが良いのではないでしょうか。

ただし、ご存知の方も多いと思いますが、こうした難関資格を取ったから安定して高収入を得られるかといえば、現在はそうでもなくなってきています。専門性の高い士業であっても、いわゆる営業力やクライアントとのコミュニケーション力などが、最終的には成功するかどうかの分かれ目だったりもします。クライアントは人なので相性がありますし、気遣いのできるプロフェッショナルに対しては安心感と尊敬の念が生まれやすいものです。

また、資格を取得して始める職業は一部の専門性だけが求められると思いがちですが、実は横断的な、また総合的なアドバイスが求められるものです。そうしたプロフェッショナルは参入障壁が高く、成功している方も多いのが面白いところです。本格的に資格を目指す方は、大学生時代の青春をある程度犠牲にできるか、自分のコミュニケーション力に競争優位があるのかなどをじっくり考えてから決めることをおすすめします。

3.英語の勉強をする

資格以上に習得に時間がかかるのが英語などの語学かもしれません。中学から勉強してきたのにまともに会話ができない、文法は得意だけれどもリスニングは苦手という方も少なくないと思います。

「国内だけで生きていく」と決めるのであれば英語は必要ありませんが、将来の選択肢を広げておくという意味では英語の勉強を進めておくのは悪い話ではありません。インバウンドの産業であれば、外国人との接点が前提となっています。その場合は、英語だけではなく中国語も必須という時代です。実はどこまで行っても語学から逃げられなくなってきているというのが実際です。その中で、まずは中学生から時間を費やしてきた英語をさらに勉強するという選択は悪くないはずです。

英語の試験というと日本人はTOEICに走りがちです。企業が内部昇進などの条件として採用しているというのも背景にありますが、就職や昇進ということ以外には、実は使い勝手はそれほど良くありません。将来、海外留学や大学院、外資系企業への就職を目指すのであればTOEFLをおすすめします。TOEFLで高得点を取る方がはるかに難しいので、時間をかけるのであればTOEFLの方がいいのではないでしょうか。

4.海外留学をする

海外留学は、大学に交換留学制度があればチャレンジしてみる価値はあります。また、可能であれば大学1、2年生の時に経験しておくべきです。3、4年生時には就職活動もあるからです。中には留学をして就活の時期がずれてしまったという学生も目にします。狙いがあるのであればそれでかまわないのですが、残念ながら日本はいまだ新卒一括採用のトレンドが主体なので、自分が希望する就職機会を逃さない方が良いに決まっています。

海外留学は世界を知る、ネットワークが広がるということはもとより、しかるべき期間、海外で勉強した実績があれば就職活動において明らかにプラスです。一方で2、3週間の短期留学では、その程度の海外経験しかないのかと見透かされるので、前面に押し出すとかえってヤブヘビになるかもしれません。

5.海外旅行に出かける

よく言われる話ですが、社会人になるとまとまった時間をなかなか確保できません。機会があれば学生時代に海外に行っておくと良いと思います。インドや南米などに行って人生観が変わったという人もいますし、先進国に行って思ったほど良くなかった、物価や治安など日本のすばらしさを改めて感じたなど、いろいろな意見が飛び交います。

先進国では意外にランチが高い!ということに気づくかもしれません。日銀はインフレを!と叫び続けて早5年近くが経とうとしていますが、美味しいランチが数百円から1,000円程度で食べられる日本はすごいと思います。

ただ、就職活動時に僻地への海外渡航歴を面接などで披露すると、商社やメーカーでは真っ先に海外赴任を命じられる、しかも先進国ではない地域に配属されていしまうケースもあります。どこの会社も海外への人材は不足しているというのが実際ではないでしょうか。最近では、若手が海外勤務を拒否してやめてしまうなどのケースも耳にします。海外勤務を希望しない場合には話はほどほどに、ということでしょうか。

6.株式投資など資産形成を始める

「資産形成を大学生から考えるべき」と言うと、多くの人にとっては意外かもしれません。ただ、資産形成は「時間を味方につけたものが勝ち」というゲームの要素もあります。

初めから個別銘柄で挑戦してもいいですし、投資信託やETFといったインデックスを対象としたファンドを複数組み合わせた運用で金融知識を積み重ねながら自分でリスクを取れる資産にシフトしていくのもありでしょう。ただし、投資信託はすでに5,000本以上あると言われ、初心者はどれを選んでいいのか迷ってしまうかもしれません。ちなみに上場企業の数が3,800程度ということを考えれば、いかに投資信託が多いかが分かります。

参考:「失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント」-投信1

最近ではNISAやiDeCoといった税金面のメリットもある制度も充実してきています。大学生は制度を活用できないケースもありますが、NISAは上手に活用することができればよいですね。

個別銘柄を研究するのであれば、会社四季報は投資家の誰にとっても必須アイテムです。また、就職活動時に決算書をざっくり理解できる状況にあれば、企業を選ぶ目も鍛えられるはずです。会計知識も日商簿記2級レベル程度があれば良いと言えます。先ほど触れた資格ほど難易度は高くないので、挑戦してみてもよいでしょう。

また、個別銘柄を一から調べていられないというのであれば、個人投資家のための金融経済メディアとしてLongine(ロンジン)もありますし、投信1でも「銘柄診断」として様々な企業を取り扱っています。

参考:「本当にいいことばかり? 個人型確定拠出年金(イデコ)にデメリットはないの?」-投信1

7.会社を設立する

学生でも会社を設立できるのか!? と驚かれる方は今時は多くないとは思いますが、結論から言えばもちろんできます。会社の仕組みは経済学部や商学部の学生であれば授業で勉強するとは思いますが、自分で設立してみると「会社とは誰のものか」というような問題に一発で答えることができると思います。

特にベンチャーなどはそうですが、会社は株主のものです。規模が大きくなってステークホルダーが増えると、必ずしもそうではないということになる場合もありますが、どのステージ、またどの視点で見るかで会社の見え方もずいぶん変わってくるのが実感できます。

毎月最低でも10万円程度の収入を見込めるビジネスが考えられるのであれば、会社を設立してみると様々な経験ができて面白いかもしれません。もちろん、就職活動の際にも起業経験は他の学生があまり持ち合わせていないでしょうから、差別化戦略に大いに役立ちます。現在、上場企業の社長として有名になっている経営者も大学生時代に企業を経験している人は多いということも付け加えておきます。

8.ボランティアをする

これも時間の余裕がある学生時代には取り組みやすいかと思います。ボランティアを通じて自分に何ができるのかを考え、自分の存在意義を見つめ直すこともできますし、人とのつながりを広げる良い機会ともなるでしょう。

特に外資系企業に就職したい場合や、面接プロセスの途中や最終面接の相手が外国人という場合は、ボランティア活動の経験を話せるとプラスです。LinkedInにもボランティア活動を記入する欄があります。グローバル企業のレジュメにはこの項目は入ってきます。余裕があれば意識してみてはいかがでしょうか。

9.人脈を広げるアクションをとる

これはどういうことかというと、幅広い年代層やあえて自分では興味のない分野の人と接点を持つということです。先に挙げたボランティアもその一つかもしれませんし、アルバイトも手段の一つかもしれません。

大学生になると(高校時代もそうかもしれませんが)、部活やサークルなど自分の属性と近いところで生活が完結しやすくなります。これはこれで密度が濃いとも言えますが、見る目が狭くなりがちです。ここはあえて視点を広く持つということに挑戦してみてはどうでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「忙しいので9つも全部やってられない!」という方もいるでしょう。時間は有限です。留年をしてできる時間を増やすという選択肢もありますが、そこは人ぞれぞれなので、自分で優先順位を付けつつ挑戦できる項目を増やしていけると良いですね。

大学生の時間は夢と現実の汽水域のような領域です。そうした夢と現実を行ったり来たりすることで、自分が本当にしたいこと、できそうなことを見出せる時間にできると素晴らしいと思います、と、その時間が過ぎた後に後悔の念と反省を込めてお伝えして終わりにしたいと思います。

投信1編集部

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。