株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅3日続伸、今年最高の商いを記録

2017年5月8日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,895円(+450円、+2.3%) 大幅3日続伸
  • TOPIX 1,585.8(+35.5、+2.3%) 大幅3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,059.8(+18.3、+1.8%) 大幅3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,875、値下がり銘柄数:108、変わらず:32
  • 値上がり業種数33、値下がり業種数:0
  • 年初来高値更新銘柄数:365、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は24億808万株、売買代金は3兆4,434億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅増加となりました。フランス大統領選挙などGW期間中の重要イベントに大きな波乱がなかったこと等から、取り敢えずはリスクオン・モードに入り、積極的な売り買いが起きたようです。

出来高、売買代金ともに今年に入って最高を記録しましたが、とりわけ、売買代金がSQ算出日以外で3兆円超となる大商いでした。

日経平均株価は寄り付きから買いが先行し、取引時間中もほぼ一貫して上昇が続きました。大引け前には一時+483円高(年初来高値を更新)となる場面が見られましたが、最後はやや売りに押される形で引けています。それでも、大幅高となる3日続伸でした。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、年初来高値を更新しています。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、一部の投資家は依然様子見スタンス

東証マザーズの出来高は1億1,860万株、売買代金1,181億円となり、いずれも先週末から増加しました。大型株市場の大幅高に追随する形で新興市場も上昇しましたが、商いは特筆するような高い水準には至りませんでした。

総合指数も3日続伸となったものの、個人投資家の一部にはまだ様子見スタンスが強かったと見られます。引き続き、有望な物色テーマの登場が待たれると言えましょう。

ソフトバンクGが12連騰、決算発表後のオリンパスは一時▲9%弱安の暴落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ダイキン工業(6367)、セコム(9735)など日経平均株価への寄与度の高い主力株が軒並み急騰しました。

また、ハイテク株への物色買いも続いており、ソニー(6758)、富士通(6702)、パナソニック(6752)などが年初来高値を更新しています。さらに、GW前に決算を発表した後、株価上昇が続く精密機器のトプコン(7732)は9連騰で年初来高値更新となりました。

その他では、三井不動産(8801)などの不動産株が大きく値を上げ、任天堂(7974)や急騰した良品計画(7453)が高値を付けました。

なお、ソフトバンクグループ(9984)も値を上げて、これで12連騰となっています。

一方、先週末に決算発表を行ったオリンパス(7733)が一時▲9%弱安となる暴落となり、終値も大幅安で引けました。また、コマツ(6301)が値を下げて3日続落となり、業績観測報道が出たSUBARU(7270)も大幅下落となっています。

新興市場では、連日で年初来高値を更新していたドリコム(3793)が大幅反落となり、UMNファーマ(4585)も急反落となりました。一方、エディア(3935)が値を飛ばし、アカツキ(3932)やミクシィ(2121)が年初来高値を更新しています。

青山 諭志