株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、20,000円回復はいったんお預け

2017年5月9日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,843円(▲52円、▲0.3%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,581.7(▲4.0、▲0.3%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,061.0(+1.2、+0.1%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:918、値下がり銘柄数:950、変わらず:147
  • 値上がり業種数12、値下がり業種数:21
  • 年初来高値更新銘柄数:289、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は19億9,090万株、売買代金は2兆6,103億円(概算)となり、いずれも前日より大幅減少となりました。今年最高の商いとなった前日の反動が出た半面、売買代金は2兆6,000億円超となっており、相場のエネルギーは引き続き高いと見てよさそうです。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後に小高い場面が見られましたが、その後は一貫して前日比マイナスに沈みました。後場の序盤には一時▲57円安となりますが、その後も大崩れすることはなかったようです。

しかし、利益確定売りを吸収するには至らず、4日ぶりの反落となりました。残念ながら20,000円回復はいったんお預けになったようです。なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は1,500億円に迫る高水準に

東証マザーズの出来高は1億3,934万株、売買代金1,453億円となり、いずれも前日から増加しました。下値を拾う動きが増加した結果、売買代金も1,500億円に迫る水準となり、相応に大きな商いとなったようです。

なお、総合指数も小幅高とはいえ、これで4日続伸となりました。この勢いが持続的なものかどうか、今後の物色テーマの登場と合わせて注目されます。

ソフトバンクGが13日ぶり反落、ソニーやキヤノンが年初来高値を更新

個別銘柄では、SUBARU(7270)が急落し、東京エレクトロン(8035)も大幅安となりました。また、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株が軒並み下落し、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株も大幅下落となっています。

さらに、ソフトバンクグループ(9984)が13日ぶりの反落となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井不動産(8801)も値を下げて引けました。

一方、ソニー(6758)が堅調に推移して年初来高値を更新し、キヤノン(7751)やローム(6963)も値を上げて高値更新となりました。また、前日に決算発表を行ったLIXILグループ(5938)も上昇して引けています。

その他では、ケーズホールディングス(8282)、高島屋(8233)、良品計画(7453)など小売株の一角が高値を付けたことが目を引きました。

新興市場では、Gunosy(6047)が久々に急騰し、グローバルウェイ(3936)やユーザベース(3966)も大幅高となりました。一方、アカツキ(3932)は年初来高値を更新した後で下落に転じ、終値は安く引けています。

また、ドリコム(3793)が大幅続落となり、サイバーステップ(3810)が急落したことが注目を集めました。

青山 諭志