【日経平均株価】約1年5か月ぶりの高値更新で2万円に迫る。来週は一段上のステージに?

【株式テクニカル分析】5月13日

約1年5か月ぶりの高値更新、2万円まであと10円に迫る

2017年5月12日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より77円65銭安の19,883円90銭となりました。

日経平均は今週、週初から大幅な上昇となりました。連休明けの8日には19,895円70銭となり、終値ベースでは、2015年12月3日以来、約1年5か月ぶりの高値となりました。さらに11日にはザラ場ベースで19,989円と、2万円まで約10円に迫りました。

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日本株が上昇している大きな要因は円安が進んでいることです。東京外国為替市場では11日までに円相場が13日連続で下落し、1ドル=114円台前半に達しました。そのため、輸出関連企業の株を中心に幅広く買われています。

円安の背景には、海外の投資家の間にリスクオンの姿勢が強まっていることがあります。7日のフランス大統領選でマクロン氏が無難に勝利したことから、同国がユーロ圏から離脱するリスクは後退しました。米景気も改善しています。5日に発表された4月の米雇用統計は市場予想を超える好内容でした。

今後の株式市場の展開はどうなるでしょうか。まずは、為替相場の動向です。円安になると買われ、円高になると売られるという状況が続いています。ドル買い・円売りが進むためには米国の景気が上昇することが必要ですが、現状は、米株式市場なども、経済指標の発表などを受けて、一喜一憂といったところです。

12日には、4月の米小売売上高および米消費者物価指数(CPI)に指標が発表されましたが、伸びが市場予想ほどではなかったことから、ドルが売られ、1ドル=113円30~40銭まで円高が進みました。また、米連邦捜査局(FBI)長官を解任するなど、トランプ米大統領の政策についても再び懸念が広がっています。

日経平均は引き続き外部環境に振られる傾向が続くと考えられますが、国内の上場企業の業績は2期連続最高益となる見込みで、海外の投資家の中には日本株を「割安」と見る人も多いようです。

来週初めから一段上の2万円台のステージになるのか、あるいはしばらく足踏みになるのか、予想は難しいところですが、上方向の動きであれば積極的に付いていきたいところです。

半年近くレンジの上限となっていた19,600円台を突破

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。8日には大きく窓を開けて始まりました。翌日以降、その窓埋めが起こるのか懸念されたところでしたが、下値は堅く、5日移動平均線付近でサポートされています。

注目すべきは、終値ベースで19,600円台を抜けたことです。この付近は昨年12月21日の高値(19,592円)以来、何度もトライしては跳ね返されていました。6か月近くになってそこを上抜けたことに加え、このラインでサポートされる形になっています。

上昇一服の調整の可能性もあるが、目線は上に持ちたい

今後の動きはどうなるでしょうか。19,500円~19,600円あたりは昨年末からもみ合い、かなり積み上がっていることから、ここを抜けたことで強いサポートラインになることが期待されます。

チャートの形もよくなっています。5日移動平均線が75日移動平均線、25日移動平均線を上抜けたことに加え、25日移動平均線が75日移動平均線に近づき、ゴールデンクロスを形成しようとしています。

4月17日から急上昇していることから、来週あたりには上昇一服で若干の調整が入る可能性がありますが、直近の目線は上に持っていいと思われます。調整があっても、19,600円あたりまでは押し目買いの好機と考えられます。

2万円台まで上昇すると、その後が大いに楽しみです。というのは、ここを超えると上値のめどとして意識されるのは2015年6月24日の高値(20,952円)くらいしかなく、さらに、21,000円以上で節になりそうなのは、1996年6月26日の高値(22,750円)ぐらいしかありません。視界がかなり広がっているのです。

本格的な戻り相場になるのかどうか、まずは来週、19,600円~19,700円あたりでしっかりサポートされるか、見極めたいところです。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。