株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅反発、20,000円回復まであと一歩

2017年5月16日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,919円(+49円、+0.3%) 小幅反発
  • TOPIX 1,584.2(+4.2、+0.3%) 小幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,070.6(+6.7、+0.6%) 小幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,130、値下がり銘柄数:767、変わらず:118
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:234、年初来安値更新銘柄数:17

東証1部の出来高は21億7,425万株、売買代金は2兆6,603億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。特段目新しいニュースはなかったと思われますが、決算発表を受けての売買が活況だったようです。

そのような中、日経平均株価はNY市場の上昇等を受けて寄り付きから高く推移しました。前場の序盤には一時+128円高(年初来高値を更新)まで上昇し、20,000円の大台まであと1円51銭まで迫る場面が見られました。

ただ、その後は急速に下げ足を早め、前引け直前にはマイナスに転じます。後場はやや切り返し、大引け前に上げ幅を拡大しましたが、結局は小幅反発に終わりました。なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は8日連続で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は9,987万株、売買代金1,170億円となり、ほぼ前日並みでした。盛り上がり感には欠けましたが、売買代金は8日連続で1,000億円を超えました。

また、総合指数も続伸となり、1,100ポイント回復も視野に入りつつあるようです。しかし、今後の有望な物色テーマの登場が待たれる状況に変わりありません。

アサヒグループHDや江崎グリコが高値更新、電通や東芝など不祥事株は下落

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)、花王(4452)、NTTデータ(9613)、JT(2914)、トレンドマイクロ(4704)、ブリヂストン(5108)、スズキ(7269)など内需・外需に幅広く上昇が目立ち、これらはいずれも年初来高値を更新しました。

また、連日で大幅安が続いていたソフトバンクグループ(9984)が大幅反発となり、任天堂(7974)は連日の高値更新となっています。

その他では、暑い日が続いていることを背景に、アサヒグループホールディングス(2502)などビール株、江崎グリコ(2206)など冷菓株も軒並み値を上げて引けました。

一方、電通(4324)が急落し、決算発表の発表延期を公表した東芝(6502)は終値で▲12%超安となる暴落となりました。また、三菱地所(8802)など不動産株も弱い動きとなり、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株も値を下げて引けています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が大幅高となり、年初来高値を更新しました。また、ユーザベース(3966)も急騰して高値を付けています。一方、サイバーステップ(3810)は高値更新後に急速に下落し、終値も大幅安で引けました。

青山 諭志