株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、模様眺めムードは徐々に和らぐ

2017年5月24日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,742円(+129円、+0.7%) 反発
  • TOPIX 1,575.1(+9.8、+0.6%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,088.1(+10.2、+1.0%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,427、値下がり銘柄数:466、変わらず:123
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:236、年初来安値更新銘柄数:18

東証1部の出来高は17億2,823万株、売買代金は2兆2,226億円(概算)となり、いずれも前日より増加となりました。模様眺めムードが完全に消え去ったわけではありませんが、主力大型株を中心として、徐々に動きが出てきたように見受けられます。

日経平均株価は、寄り付き直後には一時+169円高となる場面が見られるなど、堅調なスタートになりました。しかし、その後は上値が重くなり、前場の終盤には一時+76円高まで上げ幅を縮小します。ただ、後場に入ってから徐々に盛り返し、5日ぶりに19,700円を上回る終値で引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価よりやや小さく引けています。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は3日ぶりに1,000億円超に回帰

東証マザーズの出来高は1億295万株、売買代金1,099億円となり、いずれも前日より増加となりました。本格的な売買にはまだ遠い状況ですが、個人投資家の資金流入が見られており、出来高は7日ぶりに1億株を超え、売買代金も3日ぶりに1,000億円超となりました。

また、総合指数も+1%高の4日続伸となり、このまま1,100ポイント超えとなるのかどうか注目されます。

しまむらが一時▲10%超安の暴落、一方で多くの内需関連株は堅調に推移

個別銘柄では、内需関連やディフェンシブ銘柄の上昇が続いており、テルモ(4543)、NTTデータ(9613)、JT(2914)、武田薬品工業(4502)、資生堂(4911)、ライオン(4912)などが年初来高値を更新しました。

また、ハイテク株ではパナソニック(6752)やローム(6963)が値を上げて高値更新となり、任天堂(7974)は急騰して同じく高値を付けています。その他では、サッポロホールディングス(2501)や日本ハム(2282)も年初来高値を更新したことが目を引きました。

一方、花王(4452)が8日ぶりの反落となり、ファナック(6954)も値を下げました。

また、しまむら(8227)が既存店の月次売上不振により、一時▲10%超安まで売られ、終値も▲9%超安の暴落となっています。さらに、自動車株ではいすゞ自動車(7202)が値を下げたことが目立ちました。

新興市場では、ユーザベース(3966)が続落しましたが、ドリコム(3793)は大幅反発となりました。また、インターネットインフィニティー(6545)が急騰し、串カツ田中(3547)も小幅に値を上げて引けています。

青山 諭志