株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、後場は上値が重い展開に

2017年5月25日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,813円(+70円、+0.4%) 続伸
  • TOPIX 1,578.4(+3.3、+0.2%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,090.6(+2.5、+0.2%) 5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:817、値下がり銘柄数:1,039、変わらず:160
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:220、年初来安値更新銘柄数:13

東証1部の出来高は16億7,727万株、売買代金は2兆2,213億円(概算)となりました。出来高は前日より小幅減少でしたが、売買代金はほぼ横ばいでした。前日と同様に、模様眺めムードが完全に消え去ったわけではありませんが、主力大型株を中心として、徐々に動きが出てきたように思われます。

そのような中、日経平均株価は寄り付き以降、前日終値を挟む攻防となりました。しかし、前場の後半から一気に上げ幅を拡大し、前場の引け間際には一時+107円高となる場面が見られました。後場に入ってからは上値が重い展開となり、最後はやや失速して引けています。それでも、終値は6日ぶりに19,800円台に乗せる続伸となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小さく引けています。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、売買代金は連日で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は8,315万株、売買代金1,019億円となり、いずれも前日より減少となりました。出来高は1億株を下回りましたが、売買代金は連日で1,000億円超を維持しています。

また、総合指数も5日続伸となり、1,100ポイント回復が射程圏に入ったと言えましょう。ただ、相場全体にエネルギーが不足しており、このまま一気に突破するかどうかは注意して見る必要がありそうです。

ソフトバンクGが出来高を伴って急騰、内需関連株の一角には利益確定売り

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が出来高を伴って急騰し、ファナック(6954)も大きく値を上げました。また、東京エレクトロン(8035)やNTTデータ(9613)が大幅上昇となり、いずれも年初来高値を更新しています。

その他では、富士通(6702)とパナソニック(6752)が上昇して高値を付け、スズキ(7269)も大幅高となり高値更新となりました。

一方、前日に暴落したしまむら(8227)が続落となり、ニトリホールディングス(9843)も冴えない値動きでした。

また、連日好調だった内需関連株に利益確定売りが目立ち、JT(2914)、テルモ(4543)、資生堂(4911)などが値を下げて引けています。その他では、自動車株でホンダ(7267)の大幅安が目を引きました。

新興市場では、ドリコム(3793)が急騰して年初来高値を更新し、サイバーステップ(3810)も同様に急騰となったのが注目されました。

青山 諭志