株式市場の振り返り-日経平均株価はわずかながら続落、出来高は今年最低を記録

2017年5月29日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,682円(▲4円、▲0.02%) わずかながら続落
  • TOPIX 1,570.2(+0.7、+0.1%) わずかに反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,097.0(+2.5、+0.2%) 7日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:933、値下がり銘柄数:942、変わらず:138
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:118、年初来安値更新銘柄数:51

東証1部の出来高は12億7,453万株、売買代金は1兆7,928億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少になりました。北朝鮮問題が再燃したこと、および米国など一部海外市場が休場であることなどから、模様眺めムードが一気に強まりました。

出来高は13億株を割り込み、今年最低を記録しています。ただ、一部の値嵩株の取引が活発だったため、売買代金は今年9番目に低い水準に止まりました。

日経平均株価は、寄り付き後に一時▲59円安となる場面が見られましたが、その後は先週末終値を+25円程度上回る動きが続きました。しかし、大引けに掛けて失速し、わずかながら下落で引けています。ほぼ横ばいでしたが、一応は続落となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、かろうじてプラスで引けています。

東証マザーズ総合指数は7連騰、一時は昨年6月13日以来の1,100ポイント

東証マザーズの出来高は7,986万株、売買代金1,038億円となり、いずれも先週末より減少となりました。新興市場も大型株市場同様に模様眺めムードが強まったようですが、売買代金は1,000億円を維持しています。

なお、総合指数は取引時間中に一時、昨年6月13日以来となる1,100ポイントを付けました。終値では1,100ポイント回復はなりませんでしたが、それでも7日続伸となっています。ただ、相場全体にエネルギーが不足しており、このまま一気に突破するかどうかは注意して見る必要がありそうです。

任天堂が商いを伴って大幅高で年初来高値を更新、ソフトバンクGは大幅安

個別銘柄では、任天堂(7974)が出来高を伴って大幅高となり、年初来高値を更新しました。また、ピジョン(7956)や資生堂(4911)などの内需関連銘柄も高値更新となり、花王(4452)も小幅上昇で引けています。

その他では、ドンキホーテホールディングス(7532)やニトリホールディングス(9843)など小売株の一角が大きく値を上げ、ファーストリテイリング(9983)も上昇しました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅反落となり、日東電工(6988)も値を下げました。また、三菱地所(8802)が軟調に推移し、大和証券グループ本社(8601)など証券株も冴えない動きになっています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が堅調に値を上げ、ミクシィ(2121)は年初来高値を更新しました。また、株式分割を行った串カツ田中(3547)は、先週末比で変わらずに終わっています。

青山 諭志