【業種別株価動向】金属製品株、化学株などの上昇率が高い相場展開

資源・エネルギー関連株は軒並み冴えず

株式市場では業種別(セクター別)株価指数動向を見ていくと、株式市場動向をさらに深く理解することができる。ここでは東証33業種に関して1週間(2017年5月26日から6月1日)の株価動向を振り返る。

業種別振り返り-個別物色の動きとなった1週間

今週は、金属製品株、化学株、倉庫・運輸関連業を始め、24業種が上昇。非鉄金属株のみ変わらず。

半導体市況の好調が伝わる中、SUMCO(3436)が堅調。四国電力などとLNG基地事業に関する共同検討を開始すると報じられた住友化学(4005)も値を上げた。また、一部の証券会社が目標株価を引き上げた住友倉庫(9303)は年初来高値を更新している。

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一方、鉄鋼株、石油・石炭製品株、鉱業など8業種が下落。

中国の輸出増による世界的な需給緩和を背景に、新日鐵住金(5401)は年初来安値更新となった。

また、リビア国営石油会社(NOC)が同国の産油量を日量80万バレルに増加すると公表したことから、米WTI原油先物安を受け、昭和シェル石油(5002)、JXTGホールディングス(5020)などの石油・石炭製品株や、国際石油開発帝石(1605)、石油資源開発(1662)などの鉱業株が軒並み安い。

今後のマーケット見通しの注目点

6月1日に財務省から公表された1-3月期の法人企業統計を見ると、売上高および設備投資が2四半期連続で前年を上回る内容となった。また、これまではジャスダックやマザーズ指数が揃って年初来高値を更新する局面であったが、今週は出遅れ感のある大型株にも買いの動きが見られた。

来週以降は、6月14日のFOMC(米公開市場委員会)で利上げの公算が強まる中、引き続き個別物色の動きが継続しよう。

出所:SPEEDAおよび東証で取得したデータをもとに筆者作成

岡野 辰太郎

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岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。