株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、1年半ぶり20,000円回復

2017年6月2日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,177円(+317円、+1.6%) 大幅続伸
  • TOPIX 1,612.2(+26.0、+1.6%) 大幅続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,110.2(▲4.2、▲0.4%) 11日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,509、値下がり銘柄数:420、変わらず:88
  • 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
  • 年初来高値更新銘柄数:273、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は23億1,512万株、売買代金は3兆2,232億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。NY市場の最高値更新などから一気にリスクオンモードになり、大商いとなりました。ただ、大型株中心に買いが集まったため、売買代金は3兆円超となったものの、出来高はさほど高い水準ではなかったようです。

日経平均株価は寄り付きから高く推移し、後場には一時+379円高(年初来高値を更新)となる場面が見られました。大引けに掛けてやや失速したものの、大幅続伸の終値では2015年12月1日以来となる20,000円台回復となっています。

なお、TOPIXも同様の値動きとなり、1,600ポイントの大台回復となりました。

東証マザーズ総合指数は11日ぶり反落、売買代金は1,500億円に迫る高水準

東証マザーズの出来高は1億1,583万株、売買代金1,473億円となり、いずれも前日より増加となりました。出来高、売買代金ともに連日の高水準な商いとなりましたが、大型株市場への資金シフトに伴う換金売りも出たと見られ、総合指数はわずかながら下落し、11日ぶりの反落となりました。

大型株市場が盛り上がってきた今後、新興市場がどのような値動きになるのか注目されます。

ファストリ、ソニー、京セラ、キヤノンなどが大幅高、内需関連銘柄の一角は下落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、京セラ(6971)、TDK(6762)など指数寄与度の高い銘柄が急騰し、ファナック(6954)も大幅高となりました。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など出遅れていた金融株も急騰しています。

その他では、ソニー(6758)、日本電産(6594)、キヤノン(7751)も大きく値を上げて年初来高値を更新したのが目を引きました。

一方、塩野義製薬(4507)、テルモ(4543)、JT(2914)など、株価上昇が続いてきた内需関連株の一角が下落しました。

また、ローソン(2651)が値を下げ、ニトリホールディングス(9843)も高値更新後に利益確定売りに押されて引けています。その他では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が連日で年初来安値を更新した後、買いが優勢となり小幅高で引けたのが目立ちました。

新興市場では、グレイステクノロジー(6541)、フリークアウト・ホールディングス(6094)、ビリングシステム(3623)などが取引時間中に年初来安値を更新した後、急落して大幅下落で引けました。また、はてな(3930)やGunosy(6047)も大幅安となっています。

一方、サイバーステップ(3810)は急騰して高値更新で引けています。

青山 諭志