株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続落、20,000円回復はやや遠のく

2017年6月13日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,898円(▲9円、▲0.1%) 小幅続落
  • TOPIX 1,593.5(+1.9、+0.1%) 小幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,127.4(+2.2、+0.2%) 小幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,106、値下がり銘柄数:748、変わらず:164
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:115、年初来安値更新銘柄数:17

東証1部の出来高は16億1,438万株、売買代金は2兆1,192億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。13日(現地時間)に開催されるFOMCを控え、全体的に模様眺めムードが強まったと見られます。ただ、引き続き値嵩株の取引が堅調だったため、売買代金は何とか2兆円を維持しました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き後間もなく一時▲57円安となる場面がありましたが、直後に切り返して一時+20円高となる場面も見られました。その後は前日終値を挟む攻防となりましたが、最後はやや失速して小幅続落となっています。取引時間中も含めて、20,000円台の回復はなりませんでした。

一方、TOPIXは、寄り付きこそ安かったものの、その後は一貫してプラス圏の推移となり、わずかながら反発して引けました。TOPIXと日経平均株価の値動きに、やや乖離の見られる日が続いています。

東証マザーズ総合指数は小幅反発、売買代金は15日連続で1,000億円を突破

東証マザーズの出来高は1億1,256万株、売買代金1,361億円となり、いずれも前日より減少しました。ただ、減少はしたものの、商い自体は高水準が続いており、出来高は7日連続の1億株超、売買代金は15日連続の1,000億円超となっています。

なお、総合指数は小幅反発となり、1,100ポイントを着々と固めていると見られます。個人投資家の資金流入がさらに続くのかどうか、今後も一層の注目が集まるでしょう。

SUBARUが連日で年初来安値更新、機械株ではクボタが急騰して高値更新

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続落となり、キーエンス(6861)や日本電産(6594)も値を下げました。

また、高値更新が続いてきた東芝(6502)が反落し、延期されていた決算発表を前日に行った富士フイルムホールディングス(4901)も下落して引けています。

その他では、自動車株が冴えない値動きとなり、SUBARU(7270)が連日の年初来安値更新となりました。

一方、TDK(6762)が大幅高となり、村田製作所(6981)も堅調に推移しました。また、クボタ(6326)が急騰して年初来高値を更新し、日本ハム(2282)や森永製菓(2201)など食品株の一角も値を上げて高値更新となっています。

その他では、三菱地所(8802)が急伸するなど、不動産株が大きく買われたのが目を引きました。

新興市場では、前日に暴落から一転して急騰したグレイステクノロジー(6541)が、今度は大幅続伸から一転して急落となり、連日のジェットコースター的値動きとなりました。

また、最近は話題に上ることが少なくなっていたCYBERDYNE(7779)が値を下げて年初来安値を更新したのが注目されています。

その他では、アンジェスMG(4563)が連日のストップ高で引けました。

青山 諭志