株式市場の振り返り-日経平均株価は一時20,000円回復も、結局は3日続落

2017年6月14日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,883円(▲15円、▲0.1%) 3日続落
  • TOPIX 1,591.7(▲1.7、▲0.1%) 小幅反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,138.5(+11.1、+1.0%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:774、値下がり銘柄数:1,082、変わらず:162
  • 値上がり業種数:18、値下がり業種数:15
  • 年初来高値更新銘柄数:144、年初来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は17億127万株、売買代金は2兆2,075億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。前日から始まったFOMCの結果を待つ動きが支配的となり、様子見スタンスを取る投資家が増えたようです。ただ、引き続き一部の値嵩株の取引が堅調だったため、売買代金は2兆円超を維持しました。

そのような中、NY市場の最高値更新などを背景に、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場の序盤には一時+111円高となって20,000円台を回復する場面が見られました。しかし、その後は上値が徐々に重くなり、上げ幅を縮小していきます。

それでも、何とか小幅プラスで引けるかと思われた大引け直前に失速し、結局は安値引けとなる3日続落となりました。様子見スタンスの中では、値動きが大きい取引だったと言えましょう。

なお、TOPIXも久しぶりに日経平均株価と同じような値動きで引けています。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は16日連続で1,000億円を突破

東証マザーズの出来高は1億4,192万株、売買代金1,497億円となり、いずれも前日より増加しました。ただ、減少はしたものの、商い自体は高水準が続いており、出来高は8日連続の1億株超、売買代金は16日連続の1,000億円超となり、1,500億円に迫る勢いでした。

なお、総合指数は+1%高となる続伸となり、1,100ポイントを着々と固めているようです。個人投資家の資金流入がさらに続くのかどうか、今後も一層の注目が集まるでしょう。

東京エレクトロンなどハイテク株が安く、パナソニックも高値更新後に急落

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)や日東電工(6988)などが▲1%超安となる下落となりました。

また、ハイテク株に売りが目立ち、日立製作所(6501)、日本電産(6594)、アドバンテスト(6857)、村田製作所(6981)などの大幅下落が目立っています。

その他では、コマツ(6301)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などが値を下げて引けました。

一方、京セラ(6971)が大幅高となり、ファナック(6954)も堅調に推移しました。また、パナソニック(6752)も取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後は売りに押されて安く引けています。

その他では、ブリヂストン(5108)が値を上げて高値を付けて引けたのが目立ちました。

新興市場では、アンジェス MG(4563)が値を飛ばして3日連続のストップ高で引けました。また、アカツキ(3932)も大幅高で高値更新となりました。

一方、株価乱高下が続いているグレイステクノロジー(6541)は急落したのが目を引きました。

青山 諭志