ヤマハ、世界的楽器ブームを背景に好業績続く

新興国でのブランドイメージ浸透をバネに

業績好調のヤマハ

ヤマハ(7951)の業績が好調です。2017年3月期は5期連続の増益を達成し、2018年3月期も過去最高の営業利益達成と増収増益が続く見通しとなっています。

中国を始めとしたアジア、および欧州向けに電子ピアノ、管楽器の販売が好調で、特に所得増加の著しい新興国では子供の教育の観点から楽器への関心が高まっているのが追い風になっているようです。

新興国の教育熱が追い風に

ヤマハが5月1日に発表した2017年3月期決算では、営業利益が対前期比+9%増の443億円と、従来会社予想を上回り5期連続の増益を達成しています。発表翌日には株価が急騰しましたが、これは円高の中での上方修正が市場で評価されたものと思われます。

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同社の海外売上高は実績で64%と高く、為替の影響を受けやすい面があります。2016年3月期の為替レート121円/ドルに対して、2017年3月期は108円/ドルであったために対前期比で111億円の減益要因が発生しました。しかし、これをコストダウンや販売増などで吸収しています。

特に、売上高の63%(2017年3月期実績)、営業利益の73%(同)を占める楽器事業では、アコースティックピアノ、電子ピアノが中国、アジア地域、欧州を中心に順調に拡大。管楽器も中・高級価格帯へのシフトで付加価値が上昇しました。

ヤマハの高級ブランドイメージが子供教育に熱心な新興国で浸透し、電子ピアノを中心に販売好調だった模様です。

引き続き増収増益トレンド

会社発表の2018年3月期業績予想は、売上高が対前期比+5%増収、営業利益が同+10%増益、親会社株主に帰属する当期純利益が同▲17%減益となっています。営業利益485億円は2004年3月期の451億円を更新し、過去最高の営業利益を達成する勢いです。

また、2017年3月期から2019年3月期までの3カ年中期経営計画「NEXT STAGE 12」の最終年度に当たる2019年3月期の数値目標は、売上高4,650億円、営業利益550億円、営業利益率12%、自己資本利益率10%という水準となっています。これは無理のない数字と思われます。

今後もヤマハというブランド力をバネに、中長期的・持続的成長が期待できそうです。

本稿は「個人投資家のための金融経済メディアLongine(ロンジン)」の記事を再編集したものです。オリジナル記事の全文は以下からどうぞ(有料記事)。
>>ヤマハ(7951)は過去最高の営業利益を更新か。世界的楽器ブームを背景に好業績続く

 

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