ボーナス期に投資を考えている場合は高値つかみをしない用心が必要です。この時期に株式投資やFXをしようとしている人を市場では「新たな買い手」として待ち受けています。

つまり、ニューカマー=「新たな買い手」に先買いした株なり、通貨なりを買ってもらって、売り抜けようとする動きが少なからずあるわけです。どんな市場でも「需要」が見込まれる場合、それに備えた「仕込み」があり、その需要にぶつけて「販売」がなされ、利益を得ようとする動きがあるわけで、株式市場、通貨市場も例外ではないと考えるべきでしょう。

シーズンだからこそお得なものもある代わり、買い手がいるからこそ割高なものもあります。それをわかったうえで投資する必要があるのです。そして、以下のような方法で高値つかみを避けることができます。

<ボーナスで高値つかみを避ける方法>

  • 値下がりしても好きな株を選ぶ:株で損するのは買値より値下がりして嫌になったり、不安になってそそくさと売却し、実損を確定させるケースがほとんど。したがって「この銘柄なら、買値より値下がりしても持ちこたえられる」という銘柄を選ぶ。安定配当や保有年数、株式数で株主優待がランクアップするような企業の株から選択するとよい。
  • FXは円高リスクを十分意識:ドル円買いの場合、買値より3-5円程度、円高が進行しても持ちこたえられるレバレッジにする。買いの場合、予想外に円高が進行したときに備え、追加保証金が入れられるように資金設計する。
  • 税金、手数料を調べる:株式の場合はNISA、FXの場合はクリック365などで高額税金が発生しないようにする。総合課税の場合は高額税金の発生に備え、利益確定毎に税金分の現金積み立てを今からしておく。
  • 株式、FXいずれの場合も時間や価格の分散、つまりナンピンで仕入れコストを引き下げられるかどうかの投資手法を検討する。買値が高すぎるとナンピン効果は期待できないため、買値には勝てる価格(成立する売値=買い手がいる売値)から逆算した仕込み値を検討する。

まとめ

いかがでしたか。ボーナスで買い物ビンボーにならない、赤字家計を助長しない、運用ビンボーにならない。この3大リスクを除去することで、ボーナス長者になれます。何年か経てば、大きな差になるはずです。

目指そうボーナス長者! 頑張りましょう!

木村 佳子