サラリーマンの4%しかいない「年収1千万円プレーヤー」。その配偶者ともなれば、さぞや安定しているのだろうとうらやましく思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、いわゆるエリートを配偶者に持つ方も、時々パートナーの行動にため息をつきたくなることはあるようです。

たとえば、1千万円プレーヤーを夫に持つ妻は、夫に対してどのようなことを思っているのでしょうか。今の生活が不満ということでは決してないけれど、「仕事はできるんでしょうけど…でも…」という妻のぼやきをご紹介します。

お金、そんなに使って大丈夫?

年収1千万円を超えると、生活に余裕ができたことを実感する方がいる一方、税金や社会保険料が増えたことでかえって苦しくなったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが「年収1千万円」が先に立ち生活レベルを上げていった結果困っている、という方が存在するのも事実です。IT企業に勤める夫を持つAさんもその一人。

「私も正社員で働いているのでかなり余裕はできましたが、だんだんお金の使い方が荒くなっているように感じます。外食も増えましたし、高価なブランドもののスーツや靴を買ったりして。役職も上がりましたし、地位にふさわしい持ち物を、というと聞こえはいいんですが、節約という概念がなくなっているのではと不安になります。住宅ローンもまだありますし、子供の中学校受験も検討しています。今、生活レベルを上げてしまって大丈夫なのか不安になりますね」。

「自分へのご褒美」としてついついお金を使う癖がついた結果、年収1千万円のサラリーマンはよほど強い意志を持たないと貯金ができない、と指摘をする人もいます。お金が必要な局面は折々に出てくるので、稼いでいても悩みは尽きないようです。

家でもビジネス目線、厳しすぎます!

Bさんの夫は大手メーカーの企画部門に在籍。夫は忙しく平日の会話は少ないですが、夫婦仲は悪くありません。しかし、Bさんは夫と話していると疲れてしまうことがあるといいます。

「何の気なしに『これ、どうしたらいいと思う?』みたいな質問をするときってあるじゃないですか。両親の誕生日に何を贈るとか、旅行の行き先とか。そうすると、理詰めというか、はっきり言って理屈っぽい答えが返ってくることがあるんです。『そんな話はしていないよ』っていうような展開になることもあります。私は部下じゃないんですから、家にはビジネス目線を持ち込まないでほしい」。

おそらくBさんの夫はよかれと思って策を授けているつもりなのでしょう。ただ、その思いは少しずれていると受け止められている様子です。

家庭に関するスキルは上がらないの?

Cさんの夫は数年前に独立。現在は自宅にオフィスを構えています。事業は軌道に乗り、Cさん一家も余裕のある暮らしができているといいますが、Cさんは夫が自宅にいる時間が増えたことで気になることもできたといいます。

「仕事をしている姿を間近に見ると、並行していくつもの案件をこなしていて尊敬します。でも『デキる男』のはずなのに、なぜか生活スキルだけは全然上がらないんです。私が不在の時に大雨が降っても洗濯ものを取り込んだりはできないんですよね…家にいるなら家のことにも関心を持ってほしいんですが」。

自宅にいる時間が長いからこその悩みかもしれません。ただ、家の中の変化に気づかない、などと無関心を指摘されるとドキッとする方もいるのではでしょうか。

「家族サービス」、頑張っているのはわかるけれど