株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、TOPIXは年初来高値を更新

2017年6月29日(木)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 20,220円(+89円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,624.0(+9.7、+0.6%)  反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,185.3(+18.8、+1.6%)  大幅反発

東証一部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,513、値下がり銘柄数:398、変わらず:110
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 年初来高値更新銘柄数:115、年初来安値更新銘柄数:7

東証1部の出来高は19億5,041万株、売買代金は2兆4,419億円(概算)となり、いずれもほぼ前日並みの水準でした。NY市場の大幅上昇を好感した買いが優勢だったものの、今一つ盛り上がらない商いに終わったようです。出来高は9日連続で20億株を下回りました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後には一時+136円高になる場面が見られるなど、堅調に推移しました。しかし、後場の半ば過ぎから上値が重くなり、一時は+66円高まで上げ幅を縮小する場面がありました。結局、やや物足りなさを残す形で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、取引時間中に年初来高値を更新するなど、日経平均株価より上昇率は大きくなりました。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は27日連続で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は1億3,795万株、売買代金1,499億円となり、いずれも前日より増加しました。ただ、値嵩株の取引が減ったため、出来高の大幅増加に対して、売買代金は小幅増加に止まり、1,500億円には届きませんでした。それでも27日連続の1,000億円超を維持しています。

なお、総合指数は大幅反発となりましたが、終値で1,200ポイント回復は持ち越しとなりました。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されるでしょう。

信越化学工業やソニーが年初来高値更新、ニトリHDは一時▲7%超安の暴落

個別銘柄では、日東電工(6988)が久々に急騰し、ダイキン工業(6367)や信越化学工業(4063)も大幅高となって年初来高値を更新しました。

また、ソニー(6758)が反発して高値更新となり、日立製作所(6501)などハイテク株に大幅反発が多く見られています。

その他では、三井住友フィナンシャルグループ(8316)や野村ホールディングス(8604)など金融株が大幅高となり、前日に大幅反落となった任天堂(7974)も急反発で引けました。

一方、前日に決算発表を行ったニトリホールディングス(9843)が一時▲7%超安となる暴落となり、東京エレクトロン(8035)も続落となりました。

また、パナソニック(6752)は年初来高値を付けた後に利益確定売りに押され、結局は安く引けています。その他では、NTTデータ(9613)やJT(2914)が値を下げたことが注目されました。

新興市場では、ネットイヤーグループ(3622)が一時ストップ高となり、フィンテックグローバル(8789)も値を上げて年初来高値を更新しました。また、アンジェスMG(4563)が値を飛ばし、前日にストップ安となったサイバーステップ(3810)は急反発しています。一方、レノバ(9519)が下落して年初来安値を更新したのが目を引きました。

青山 諭志