【日経平均株価】2万円割れには押し目買いの動き。上値を試す展開に付いてきたい

【株式テクニカル分析】2017年7月1日

一時2万円を割り込むが、高値圏にとどまる

2017年6月30日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より186円87銭安の20,033円43銭となりました。ザラバで一時、2万円を割り込む局面もありました。2万円割れは6月19日以来です。

日経平均は高値圏で推移しています。ただ、手掛かり材料に乏しく、米株や円相場の動向を受けてもみ合う展開になりました。27日には円相場が約1か月ぶりに112円台へ下落したことから、電機や自動車など輸出関連株に買いが入り、一時、20日に付けた年初来高値の20,230円を上回りました。ただし、終値は戻りました。

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29日にも一時、年初来高値を上回りましたが、終値は高値から10円安い20,220円となっています。なかなか上放れしませんが、下値圧力があるわけでもありません。2万円を割り込むと押し目買いも入っています。2万円をはさんで膠着状態といったところです。

国内では、今週末には東京都議選の投開票が行われることから、その結果を見極めたいという投資家の動きもあり、持ち高調整売りも出ました。また、加計学園問題や稲田朋美防衛相による発言など安倍政権への不透明感もあり、積極的な買いも手控えられています。

来週の展開はどうなるでしょうか。現状は、米株、円相場などさまざまな材料に一喜一憂といったところです。米株式市場は30日、ダウ工業株30種平均が反発する一方で、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落しています。前日に下げた米株相場が持ち直したことから、円相場は円安・ドル高となりました。30日のニューヨーク外国為替市場では、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=112円30銭前後で取引を終えています。

来週は7月3日に日銀短観が発表されます。米国ではISM景況感指数(3日)のほか、7日には雇用統計など重要な指標の発表があります。7~8日にはドイツで20か国・地域(G20)首脳会議も開かれます。トランプ米大統領の言動にも注目したいところです。

年初来高値と5日移動平均線の間でもみ合う

今週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6月20日に窓をあけて上昇したにもかかわらず、翌日から3日間は陰線が続き、窓を埋めてしまいました。

ただし、下落は続かず、5日移動平均線と年初来高値である20,300円の狭いレンジの中でもみ合う動きとなりました。一方で、30日には窓をあけて下げましたが、下ヒゲが長いローソク足となり、25日移動平均線付近でサポートされています。

ここから反発するようであれば積極的に付いていきたい

今後の動きはどうなるでしょうか。懸念されるのは、30日に窓をあけて下げていることです。ただし、25日移動平均線にタッチするとすぐに戻しています。

現状の価格は、5月18日の安値と6月15日の安値を結ぶ上昇トレンドラインのチャネルの下限付近です。ここから上がるのか下がるのかということになりますが、テクニカル分析のセオリーとしては、押し目買いの好機です。

上値めどとしては6月20日の高値(20,318円)、さらに上昇トレンドラインのチャネルの上限である21,000円あたりも見えてきます。週初から窓埋めの動きになるようであれば、積極的に付いていきたいところです。

もちろん今後、下げてくる可能性もあります。ただし、2万円割れには押し目買いの動きもあることから、すぐさま反落すると判断するのは早いでしょう。仮に25日移動平均線や2万円を割り込んだとしても、直近の安値である6月15日の19,755円を下回るまでは、まだ高値圏の調整と考えられます。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。