株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、終値ではかろうじて2万円台維持

2017年6月30日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,033円(▲186円、▲0.9%) 反落
  • TOPIX 1,611.9(▲12.1、▲0.8%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,181.7(▲3.6、▲0.3%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:490、値下がり銘柄数:1,409、変わらず:123
  • 値上がり業種数:3、値下がり業種数:30
  • 年初来高値更新銘柄数:54、年初来安値更新銘柄数:11

東証1部の出来高は19億6,897万株、売買代金は2兆6,024億円(概算)となり、いずれも前日から小幅増加となりました。NY市場の大幅反落を受けて利益確定売りが増加した模様である一方、下値を拾う動きも散見されたようです。その結果、売買代金は6月20日以来の2兆5,000億円超となりましたが、依然として積極的な売買とは言い難い状況です。

そのような中、日経平均株価は終日を通してほぼ大幅マイナス圏で推移し、20,000円を割り込む展開に終始しました。ただ、前場に一時▲273円安まで売られる場面がありましたが、大引けに掛けて切り返したため、終値ではかろうじて20,000円台を維持しています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、日経平均株価より下落率はやや小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は小幅反落、売買代金は28日連続で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は1億2,944万株、売買代金1,417億円となり、いずれも前日より小幅減少となりました。小幅減少となりましたが、売買代金は1,400億円を超えており、28日連続の1,000億円超を維持しています。

また、総合指数も大型株市場の大幅下落の影響を受けて反落したものの、小幅な下落に止まりました。1,200ポイント回復の余地は十分残したと言えましょう。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。

ソフトバンクグループや京セラが大幅安、ハイテク株では三菱電機が逆行高

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)、京セラ(6971)、ダイキン工業(6367)など主力大型株が大幅安となり、信越化学工業(4063)や日東電工(6988)も大きく値を下げました。

また、ソニー(6758)、パナソニック(6752)、日本電産(6594)などハイテク株でも大幅下落が目立っています。

その他では、任天堂(7974)が大幅下落となり、野村ホールディングス(8604)など証券株も冴えない値動きとなりました。

一方、三菱電機(6503)が逆行高となり、NEC(6701)やパイオニア(6773)などハイテク低位株も値上がりしました。また、マツダ(7261)、日産自動車(7201)など自動車株の一角も値を上げて引けています。

新興市場では、目立った大きな値動きは少なく、新興市場らしからぬ静かな取引となりました。その中で、そーせいグループ(4565)など医療バイオ関連銘柄の値上がりが目立ち、エディア(3935)も大幅高で引けています。

青山 諭志