ビッグマックはアメリカより日本がお得。スタバのカフェラテは?

為替相場をスターバックスラテから考えてみる

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定番スターバックスラテは日本でいくらか?

みなさん喫茶店を利用されますか。筆者はコーヒー党です。自分でいれるコーヒーこそ最高だと思っていますが、それでもプロの味をもとめて「勝負喫茶店」をいくつか決めています。

しかし、コーヒー党は喫煙者と同じで口さみしくなるとすぐにコーヒーが欲しくなるもの。外出時はやはりコーヒーチェーン店を利用することになります。そのなかで、スターバックスに入るとつい頼むのがスターバックスラテ、定番ですね。現在、グランデサイズは410円(本体価格)です。

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米国ならいくらか?

米国での値段を調べてみると一杯3.65ドルになるようです。サイズも日本とほぼ同じと思われます。ちなみに最近のドル円相場は1ドル=113円くらいですので、米国の価格を日本円に換算してみましょう。

3.65ドル×113円=412円

なんと現在の日本の値段とほとんど変わりません。日本と米国で商品自体に決定的な違いがあるとは思えませんので、現在のスポットの為替相場を介して両国の値段が同じになることに不思議はないと思います。

ビッグマックならどうか?

実はこのような考え方は昔からあります。最も有名なものは英国のThe Economist誌が定期的にアップデートしている「ビッグマックインデックス」です。

ちなみにビッグマック単品の価格を日米で調べてみると、日本は380円(税込)、米国は3.99ドル。では、米国におけるビッグマックの値段を今のドル円相場で円換算してみましょう。

3.99ドル×113円=450円

米国と日本でまったく同じ仕様のビッグマックが売られているとすると、米国の価格は日本の価格よりも450円~380円= 70円も高いという計算になります。

ではドル円相場がいくらならば2つの価格は実質的に等しくなるでしょうか。すると以下のようになります。

日本の価格380円÷米国の価格3.99ドル=95円

もし同じビッグマックであれば実質的に同じ値段になるべきであり、為替相場はその水準に収れんするはずだ、という考え方を購買力平価と言いますが、その考えに従うと現在の為替相場である1ドル=113円は、本来あるべき95円よりも大きく円安になっていることを意味します。

日本にいるならビッグマックを食べる、米国ならラテを飲む!?

いかがでしょうか。スターバックスラテとビッグマックの日米の価格を見てきて言えることが2つあります。

第1に、現在の為替相場を前提にするとビッグマックは日本のほうがお得です。米国でビッグマックを食べるのはもったいないので、旅行で行くことがあっても日本に帰るまでビッグマックは我慢しましょう。

一方、ラテについては日米で値段に違いはありません。米国に行ってスタバでラテを飲んでも損した気分にはなりません。

第2は、為替の基準の難しさです。

スタバのラテなら今のドル円相場はちょうど一物一価が成立していますが、ビッグマックの場合、一物一価を成立させるドル円相場と足元の相場には大きな隔たりがあることになります。

ビッグマックインデックスは大変良く知られていて、円高説の論拠になる場合も多いのですが、いろいろな商品を比べたほうがより正確な判断ができるのかもしれません。

注:米国での価格は各種価格まとめサイトを参照

投信1編集部

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