【厚生年金・国民年金】受給額がMAX84%増える「繰下げ受給」のデメリットとは
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老後の主な収入となる「公的年金」の受給開始年齢は、原則65歳から。60歳で勤務先を定年退職し、再雇用制度などを活用して65歳まで働いたら年金生活に入ろう、と計画されている方も多いでしょう。
この年金受給開始のタイミングは「60歳~75歳」までの間でずらすことができます。受け取り始める時期を後ろ倒しする「繰下げ受給」を行うと、繰下げた月数に応じた増額率が適用され、75歳(120カ月)まで繰下げた場合、年金が84%も増えるのです。
一見非常におトクなしくみですが、当然デメリットについても知っておく必要があるでしょう。今回は、年金の繰下げ受給のしくみを整理したあと、そのデメリットについても考えていきます。
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執筆者
大阪学院大学経済学部卒業後、東洋証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事する。特に米国株、中国株の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。表彰歴多数。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。