大阪のヨドバシの前に橋が架かったのはどれだけすごいことなのか

「ヨドバシ橋」から変わりゆく梅田界隈を見る

JR大阪駅から近くて遠いヨドバシカメラ梅田店

JR大阪駅の北側にひときわ大きくそびえたつ「ヨドバシカメラ梅田店」(以下、ヨドバシ梅田)。家電はもとより様々な飲食店も入居し、平日、休日を問わず多くの人が訪れる梅田を代表する商業施設の一つです。

そのヨドバシ梅田はJR大阪駅から近くて遠い場所として有名でした。JR大阪駅の北側に出ればヨドバシ梅田の姿は見えるものの、目の前の道路に横断歩道はなく、地下街を通ったり、向かいのグランフロントを経由するなどしなければたどり着けないため、駅員にヨドバシ梅田への行き方を尋ねる人の姿も日常的な光景となっていました。

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ヨドバシ梅田の2階に歩道橋が架かった!

そうしたなか、JR大阪駅とヨドバシ梅田を結ぶ歩道橋が6月30日に開通しました。6月上旬に突如工事が始まった鉄の橋の出現に驚く人も多かったと思いますが、あれよあれよと言う間に完成し、JR大阪駅とヨドバシ梅田が結ばれることになりました。

現在はJR大阪駅北側の2階歩道に出さえすれば、この橋を渡って直接ヨドバシ梅田に入ることができます。JR側からヨドバシ梅田を利用する場合の利便性アップは、これまでの不便さを知る者にはまさに画期的。2017年6月30日は、遂にJR大阪駅とヨドバシ梅田が直接つながった歴史的な日と言っても過言ではありません。

関西で知名度が低かったヨドバシ

ところで、ヨドバシ梅田があるこの場所が元は更地だったことを覚えている方は既に少数派かもしれません。

JR西日本の本社があった梅田の一等地が競売にかけられ、当時落札が有力視されていた三越を破って見事落札したのがヨドバシカメラです。その頃、関西でのヨドバシカメラの知名度は低かったため、大阪人がアッと驚いたのは言うまでもありません。

まだ旧国鉄操車場跡地の面影を強く残すJR大阪駅北側にヨドバシ梅田がオープンしたのが2001年。今でこそ、ルクアやグランフロントがオープンして賑わっていますが、そのさきがけとして巨大店舗を出したヨドバシ梅田の存在を抜きにして、現在の華やかさは語ることができないでしょう。

さらにヨドバシ梅田タワーが建設予定

ヨドバシ梅田の北側には大型の駐車場(現在閉鎖中)が存在しています。その場所に、ヨドバシカメラは「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」の建設を発表しています。地上34階、地下4階、高さ約150メートルの複合商業ビルで、2019年秋の完成を目指す計画です。

ヨドバシ梅田タワーが完成すれば、さらにヨドバシ梅田一帯の風景は激変するでしょう。通り一本挟んだところにあるウインズ梅田周辺の、昭和の風景が若干残る地域も変化を余儀なくされるかもしれません。

「梅田の開発と言えば阪急グループ!」というのが通り相場ですが、ことJR大阪駅北側のエリアに限って言えば、ヨドバシカメラの果たした、また今後さらに果たすであろう役割は、阪急グループに勝るとも劣らないと言ったら怒られるでしょうか。

変わりゆく梅田界隈

2001年のオープンからJR大阪駅とヨドバシ梅田を結ぶ歩道橋ができた2017年まで、何と16年の月日が流れていますが、歩道橋から見えるJR大阪駅北側の風景は、その間に驚くほど変化しています。

そして、2019年完成を目指すヨドバシ梅田タワーの建設など、まだまだ周辺の風景は変化していくことでしょう。歩道橋の完成は、変わりゆく梅田界隈を象徴する出来事と言えるのではないでしょうか。

東京に比べると街の変化のスピードが遅いと言われる大阪ですが、大阪駅北側の街並みの変わりようには目を見張るものがあります。もし大阪駅を利用する機会があれば、ちょっと立ち止まってヨドバシ梅田と大阪駅北側の風景を歩道橋から一望してはいかがでしょうか?

市場 夏知

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証券系投資会社を経て独立。株式市場分析、為替市場分析を得意とするが、為替市場の相対的な値動きに魅了され、現在は主にFXトレードを手掛けている。投資会社時代に培った分析力とレポーティング力を活かし、ライター業にも携わり複数媒体に寄稿中。
金融や企業分析を始めビジネス系のライティングを得意とするが、登山や食べ歩きが趣味でグルメ記事等の柔らか系の記事も執筆している。