暑い日が続くなか、いよいよ夏休みが始まりました!といってもお子さんの夏休みが始まったというだけで、社会人なら夏休みはもう少し先という方がほとんどでしょう。一方、お盆休みにはご実家のある地方に帰省されるという方も多いかと思います。今回は、各地方の有力なスーパーを集めてみました。

地域に根差したスーパーは大手よりも身近

地方出身の方なら、自分にとってなじみ深い、地元ならではのスーパーが一つや二つはあるのではないでしょうか。

「食は文化だ」ともいいます。魚にしても野菜にしても、その地域の食文化に合った食材を豊富に置いてあるスーパーが当然人気です。

大手スーパーも地域に合わせた品ぞろえに努めているようにも思えますが、不十分と感じることもあるかもしれません。

そうしたこともあってか、日本では大手スーパーチェーンがありながらも、地方のスーパーも元気です。

地方の有力スーパーといっても規模はまちまち

下図は、地方の有力なスーパーをリストしたものです。直近の決算(2017年2月期や3月期)から売上高と営業利益、営業利益率を示しています。

地方の有力スーパーと一言でいっても売上高の規模はまちまちです。

たとえば、広島県のイズミは7,000億円を超えており、店舗は広島を中心とした中国地方から九州、四国地方に出店をしています。その規模は大手チェーンには及ばないものの、西日本では存在感があります。

一方、大きな組織となりましたがユニー・ファミリマートホールディングスのユニーはどうでしょうか。ユニー単体の2017年2月期の売上高を見てみると7,420臆円で営業利益は138億円あります。ただし、ユニーは愛知県を中心に中部地方に強いスーパーではあるものの、神奈川県など関東にも出店をしており、この点はイズミとは異なり、地方スーパーという枠は超えています。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.HD)はどうでしょうか。同社は茨城県のカスミや東京都内でもよく見かけるマルエツ、マックスバリュ関東で形成されるホールディングスですが、売上高が6,800億円程度あります。

その内訳を見るとマルエツが3,731億円、カスミが2,625億円であり、埼玉県のヤオコーや東京・立川市が発祥のいなげやと同程度の規模のスーパーということがわかります。ただ、規模を追求することで調達などで取り組み次第では有利になることもありそうです。

東北・北関東を中心に展開するヨークベニマルはどうした?という指摘もあるかもしれません。同社はセブン&アイ・ホールディングスの傘下にあり、同社の売上高は4,187億円、営業利益は141億円という規模です。セブン&アイ・ホールディングスのスーパーストア事業では収益の柱となっています。

収益性の高いスーパーも目立つ