株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、設備投資関連銘柄は急騰

2017年7月21日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,099円(▲44円、▲0.2%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,629.9(▲3.0、▲0.2%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,189.7(+9.9、+0.9%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:924、値下がり銘柄数:964、変わらず:137
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:170、年初来安値更新銘柄数:10

東証1部の出来高は15億3,402万株、売買代金は1兆9,967億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。一部の設備投資関連銘柄に注目が集まったものの、依然として積極的な売買は見られず、売買代金は4日ぶりに2兆円を下回っています。円高が進んだことで、海外市場の様子を見守る動きも出たと考えられます。

そのような中、日経平均株価は一度もプラス圏に浮上することなく、終日マイナス圏で推移しました。ただ、大幅マイナスになる場面はなく、値幅(高値と安値の差)が53円という狭い価格レンジでの値動きとなりました。最後は20,100円台をわずかに割り込んで3日ぶりの反落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、出来高は再び1億株を割り込む

東証マザーズの出来高は8,875万株、売買代金は1,232億円となり、いずれも前日より減少しました。大型株市場同様に、新興市場でも模様眺めムードが強まり、出来高は再び1億株を割り込みました。売買代金こそ42日連続の1,000億円超となったものの、活況とは言えない状況です。

ただ、総合指数は3日続伸となり、再び1,200ポイント台が視野に入ってきました。今後も個人投資家の資金流入が続くのかどうか、大いに注目されましょう。

上方修正を発表した安川電機が爆騰、ソフトバンクグループは6連騰ならず

個別銘柄では、前日に第1四半期決算シーズンのトップを切って発表した安川電機(6506)が、上方修正などを好感されて一時+15%超高の爆騰となり、終値でも+10%高となりました。

また、この“安川サプライズ”に連鎖する形で、ファナック(6954)が大きく値を上げ、三菱電機(6503)、オークマ(6103)、DMG森精機(6141)、THK(6481)、キーエンス(6861)、SMC(6273)などの設備投資関連株が軒並み大幅高となっています。

一方、ファーストリテイリング(9983)が連日で年初来安値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)も6日ぶりに反落しました。

また、前日に急騰したTDK(6762)が大幅反落となり、任天堂(7974)も安く引けています。その他では、円高進行を嫌気してトヨタ自動車(7203)など自動車関連株も冴えない値動きとなりました。

新興市場では、アンジェス(4563)が3日連続の急騰となり、Gunosy(6047)も再び急騰して引けました。また、ビリングシステム(3623)も値を飛ばして年初来高値を更新しています。一方、サイバーステップ(3810)が3日連続の大幅下落となったのが目を引きました。

青山 諭志