いよいよ8月。お盆の時期をピークに、夏休みを取る方が増えてくる時期ではないかと思います。一方、大学生は夏休みの真っ最中ではありますが、3年生の中には今後の就職活動に備えて企業研究をしている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、世界で最も有名な投資家であるウォーレン・バフェットの投資基準を参考に優良な企業をピックアップしてみました。

投資家から見る良い企業とは

さて、投資家から見る良い企業とはどのような企業でしょうか。こう言うと次のような答えが返ってきそうです。

「株価が上がる会社」

「利益が出ている会社」

「成長する会社」

いずれも正解のような気がします。

世界でも最も著名な投資家、ウォーレン・バフェットが投資(買収)をする際の基準は明確です。バフェットが経営をする保険会社「バークシャー・ハサウェイ」の年次報告書(アニュアルレポート)などからは、いくつかのポイントが浮かび上がります。

ただ、その中で特徴的なのは、バフェットが長期投資家と言われるゆえんかもしれませんが、歴史・実績のある企業を好んでいることです。

もちろん、ROEが高い企業や借入比率が高くない企業、テクノロジー企業ではないといった側面もバフェット氏は強調していますが、今回は「会社としての歴史がある」、「継続的に利益が出ている」という点と「成長している」という点を意識して企業を選んでみました。

投資家から見る良い企業は就職でも良い企業か

投資先として良い企業が、就職する企業として必ずしも良いとは限らないという場合はあるでしょう。しかし、最近は業績が悪化した企業がリストラを迫られるケースをよく目にします。業績が継続的に良い企業は、従業員やその他のステークホルダーにとっても幸せであり続けられる条件と言うこともできます。

今回のスクリーニング結果はあくまでも目安といえますが、就職先や転職先を選ぶ際の参考にしてみるのも悪くないのではないでしょうか。

スクリーニングの条件は?

今回のスクリーニングは、2017年7月28日時点でTOPIXの時価総額上位100社の中から、以下の企業を除外するという条件で行っています。

  • 2016年度の当期純利益が2006年度を上回っていない企業
  • 過去10年間(2006年度から2016年度)の当期純利益が一度でもマイナス(つまり当期純損失)になった企業
  • 上場企業として10年経っていない企業
  • 変則決算を採用している企業

つまりバフェット氏が好きな、歴史があり、IPO企業ではなく、当期純利益が継続的に出ており、成長している企業をLongine編集部の協力のもとに選び出しています。その中で、2006年度から2016年度まで当期純利益がどの程度成長しているかを、10年間の年平均成長率(CAGR)を算出してランキング化しました。

ランキング上位企業の株価パフォーマンスは?

下図は、当期純利益CAGRのトップ5と、TOPIXの2007年3月末から2017年7月28日終値までの株価パフォーマンスを示したものです。

TOPIXの株価パフォーマンスがほぼ横ばいの中、ニトリホールディングス、オリエンタルランドはそれぞれ5倍や4倍以上の株価となっています。

また、当期純利益CAGR第1位のソフトバンクは株価が3倍、第3位の塩野義製薬も3倍弱まで株価が上昇しています。

まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。ここで出てきた企業は、必ずしも就職したい企業人気ランキングの上位というわけではありませんが、企業としての実績やビジネスモデルの強固さ、株式市場での評価が高い企業ばかりです。

資本市場での評価がすべてではありませんが、その一方で資本市場と無縁でいられる企業もほとんどないと言えます。そうした点も踏まえて、将来勤めてみたい企業をリストアップするのも一つの選択肢ではないでしょうか。

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LIMO編集部