株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、一時2万円台を回復

2017年8月1日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,985円(+60円、+0.3%) 3日ぶり反発
  • TOPIX 1,628.5(+9.8、+0.6%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,108.8(▲45.6、▲4.0%) 大幅4日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,112、値下がり銘柄数:813、変わらず:97
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:113、年初来安値更新銘柄数:14

東証1部の出来高は19億4,453万株、売買代金は2兆6,035億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。

引き続き第1四半期決算発表などを手掛かりとした積極的な売買が見られましたが、一方で、円高が進行したことなどから模様眺めのムードも漂い始めています。それでも、売買代金は2兆5,000億円を上回り、活況な商いが続きました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き後こそマイナス圏に沈みましたが、その後は終始プラス圏で推移しました。また、大引け直前には一時+75円高となり、取引時間中としては2日ぶりに20,000円台を回復しています。最後はやや失速して20,000円台を割り込みましたが、3日ぶりの反発で引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を大きく上回っています。

東証マザーズ総合指数は大幅下落で4日続落、商いも依然として閑散

東証マザーズの出来高は8,605万株、売買代金は1,159億円となり、いずれも前日より増加しました。大型株市場の活況が続くのと対照的に、引き続き新興市場は商いが細っており、閑散状態に近いと言えます。ただ、売買代金は何とか49日連続の1,000億円超を維持しました。

しかし、個人投資家の換金売りが増加した影響等により、総合指数は▲4%弱安の大幅下落となり、4日続落で引けています。1,200ポイント回復よりも、1,100ポイント割れの可能性の方が高まりつつあるようです。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれます。

日東電工が急騰して高値更新、新興市場はアンジェスなど暴落銘柄が続出

個別銘柄では、前日に決算発表を行い、上期予想の上方修正を発表した日東電工(6988)が急騰して年初来高値を更新し、デンソー(6902)や武田薬品工業(4502)も値を上げて高値を付けました。

また、三井不動産(8801)などの不動産株や、トヨタ自動車(7203)など自動車株も総じて上昇して引けています。その他では、ライオン(4912)、資生堂(4911)、花王(4452)などトイレタリー株も堅調に推移しました。

一方、東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、ソフトバンクグループ(9984)も続落となりました。

また、パナソニック(6752)が大きく値を下げ、引け後に決算発表を控えたソニー(6758)も安く終わっています。その他では、任天堂(7974)が冴えない値動きとなったのが目を引きました。

新興市場では、▲10%超安となる暴落した銘柄が相次ぎました。アンジェス(4563)はストップ安となり、エディア(3935)、アクセルマーク(3624)、ASJ(2351)、インフォテリア(3853)、アイティメディア(2148)などいずれも暴落して引けています。

一方、インターネットインフィニティー(6545)が値を上げて年初来高値を更新し、串カツ田中(3547)も堅調に推移して引けました。

青山 諭志