スズキの2018年3月期第1四半期(Q1)実績は想定以上に好調でした。その背景と今後の注目点を探ります。

決算はどうだったか

Q1実績は、売上高が対前年同期比+15%増、営業利益が同+44%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が同+72%増となりました。

インドを中心としたアジア地域の販売増、及び、国内の販売回復等で大幅な増収増益を達成。コストダウン効果も寄与し、2輪車事業の営業黒字化も下支え要因になった模様。想定以上の大幅増益です。

2018年3月期の会社予想は変更なし。110円/ドルを前提に、営業利益は対前期比▲10%減、親会社株主に帰属する当期純利益は同▲9%減。

なお、上期の会社予想にも変更はありませんでした。大幅増益となったQ1実績を勘案すると、据え置きになった会社予想は明らかに保守的。上期予想も保守的であることから、上期決算発表前にも上方修正が行われる可能性が高いと見ています。

今後の注目点とは何か

投信1編集部では引き続き、収益拡大の牽引役であるインド事業の動向に注目しています。また、ようやく販売不振に底打ち感が出始めた国内の軽自動車販売にも注視したいです。さらに、トヨタ自動車との協業関係がさらに進んで、明確な成果が出るのかどうかにも引き続き注目です。

LIMO編集部