なぜ経営者は松下幸之助の本を読むのか

この夏「何か本を読もう」と考えている方も多いと思います。何を読むか、もう決まりましたか? まだ決めていないという方は松下幸之助の本を読んでみるというのはいかがでしょうか。実は、経営の神様と呼ばれた松下幸之助の本を自らの経営のバイブルにしているという経営者は多いものです。

一体どういうときに、どういう言葉が、現代を生きる経営者の心を打つのでしょうか。

経営者としての心得、モノの見方を参考にする経営者は多い

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松下幸之助は自ら様々なアイデアを生み出した一方、「社会の公器」としての会社のあり方を考え、さらには「ものをつくる前に、人をつくる」という考え方にも示されるように、人も育てることにも力を注いできました。こうした姿勢や心構え、経営哲学はさまざまな書籍に残されています。

「経営の神様」とまで言われたその功績とプロセスはもちろんのこと、経営者としての心のあり方やモノの見方が参考になる、という経営者は多いものです。松下幸之助関連の書籍には、リーダーとして会社を率いる際の心構えだけでなく、人をほめるとき、叱るときの心得まで、さまざまな視点のものがあるのも魅力の一つだといえます。

初心、原点回帰のきっかけとなる言葉

では、どういったときに経営者は松下幸之助の本を読んだり、残された言葉を思い起こしたりしているのでしょうか。

一致しているのは「自分を振り返ろうとするとき」だということです。書籍に残された姿や言葉と我が身を照らし合わせてみるそうです。

どんな経営者でも思い通りにいかないときはあります。あるいは自らの考え方が小さくなってる気がすることなどもあるようです。そうしたとき、原点回帰を図る、あるがままを受け入れて大きく考えるためのきっかけ作りに、松下幸之助の本を読むことが役立つのでしょう。

たとえば、松下幸之助が1929年に制定した「綱領」と「信条」が心に響くという経営者は多いものです。これはパナソニックに社名変更となった現在も受け継がれているもので、とても有名なのでパナソニック社員の方でなくてもご存知の方は多いかもしれません。

“綱領

「産業人たるの本分に徹し
社会生活の改善と向上を図り
世界文化の進展に寄与せんことを期す」

信条

「向上発展は各員の和親協力を得るに
非ざれば得難し 各員至誠を旨とし
一致団結社務に服すること」“

パナソニックホームページより引用

会社を経営していくうえでは、社内外問わず様々な利害関係者(ステークホルダー)と接する必要があります。一体誰を向いて仕事をしているのか、その方向性は正しいのか。今の自分は「産業人たるの本分に徹し」ているのか。自分自身と向き合い、原点に立ち返ろうとするときにこれを思い出す、という経営者がいます。

一方、多くの言葉が残されているだけに、同じ本を読み返しても、毎回「刺さる」部分が違う、という経営者もいます。もちろんその時々で彼ら自身が置かれている環境が違うために、注目するポイントが異なることもあるでしょう。ただ、現代の多様なビジネス環境においても響く言葉であり続けるということは、経営者、あるいはビジネスマンとしてのテーマは普遍的なものだということなのかもしれません。

まとめ

松下幸之助が残した言葉は、経営者でなくても、ビジネスマンなら参考になることが多いのではないでしょうか。夏休みなど、まとまった時間がとりやすいこの機会に手にとってみると、新たな発見や気づきがあるかもしれませんね。

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