株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続落、売買代金は2兆円割れ

2017年8月16日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,729円(▲24円、▲0.1%) 小幅反落
  • TOPIX 1,616.0(▲0.2、▲0.01%) わずかに反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,088.9(+21.3、+2.0%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,034、値下がり銘柄数:874、変わらず:115
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:100、年初来安値更新銘柄数:26

東証1部の出来高は14億3,539万株、売買代金は1兆8,757億円(概算)となり、いずれも前日より大幅に減少しました。もともと参加者が少なかった上、目立った材料が見当たらないこと等から、閑散相場となりました。

売買代金は7月25日以来の2兆円割れとなっています。

そのような中、日経平均株価は前場に一時+23円高となり、また一時▲34円安となる場面が見られましたが、後場は前日終値を挟む攻防が続きました。結局、小幅反落となりましたが、1日の値幅(高値と安値の差)はわずか57円という狭いレンジに止まる膠着状態だったようです。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。

東証マザーズ総合指数は大幅続伸、売買代金は再び1,000億円超に回復

東証マザーズの出来高は7,685万株、売買代金は1,052億円となり、いずれも前日より増加しました。前日に1,000億円割れとなった売買代金も、再び1,000億円を上回りました。ただ、全体的には盛り上がりに欠ける商いだったようです。

なお、総合指数は+2%上昇の大幅反発となり、1,000ポイントの大台割れは遠のいたと言えます。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

トヨタ自動車やファナックが大幅安、資生堂は4日連続の高値更新後に売られる

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)、トヨタ自動車(7203)などの主力大型株が大幅安となりました。

また、資生堂(4911)が取引時間中に4日連続の年初来高値更新となりましたが、その後は売りに押されて下落して引けています。

その他では、日本電産(6594)やTDK(6762)など電子部品株の一角が小安く引け、シマノ(7309)は3日連続で年初来安値を更新しました。

一方、セコム(9735)、信越化学工業(4063)、オリンパス(7733)などが値を上げ、アルプス電気(6770)は大幅高となりました。

また、自動車株ではSUBARU(7270)が買われ、デンソー(6902)も再び値を上げて引けています。

新興市場では、サイバーステップ(3810)が値を飛ばしてストップ高となり、比較.com(2477)も爆騰となりました。また、エディア(3935)やアンジェス(4563)も急騰して引けています。一方、Gunosy(6047)は冴えない値動きで安く引けました。

青山 諭志